サルとバナナ | 学成寺
今月の言葉

サルとバナナ

2005年08月01日コメントをどうぞ

kotoba_1708

平成17年8月1日 「サルとバナナ」

今、東南アジアで、サルの数が増え人に迷惑をかけ困っているそうです。しかし、東南アジアではサルは神様の使いとして珍重されている為、捕まえて殺すことは出来ません。それで、この悪さをするサルを殺さずに捕まえるよう工夫したワナを仕掛けます。そのワナというのは、大きなヒョウタンを繰りぬき、いたずらをしているサルたちの目の前で、そのヒョウタンの中にバナナを入れてその場を離れます。それを見ていたサルはバナナを食べようと、ヒョウタンの中に手を入れてバナナを握ります。バナナから手を離すと簡単に手が抜けるのに、バナナを食べたいがあまり、バナナを握った手を離すことが出来ずあわててバタバタしているところを捕らえられて山奥に捨てられると言う事です。

なんとも哀れで面白い話ですが、笑えないような気もします。

私達人間も、自分自身の勝手な思い込みから物事を決め付けて意固地になり、必死にバナナを握りしめているような事って結構あると思います。「火の車、己が造り、己が乗りゆく」と言う言葉がありますが、まさにその通りだと思います。握りしめている手を、気持ちを、ちょっとほどく事で、視野が開け物事は好転していくはずです。

今月は、お盆の月です。お盆とは、インドの言葉『ウランボン』が『盂蘭盆』となり略して『お盆』となりました。『ウランボン』とは、自分の都合しか考えない勝手な行動ばかりしていると、やがて「逆さまに吊り下げられたような大変な苦しみを受ける事になりますよ」という戒めの言葉です。近年は気候の変動が身近に感じられますが、この事も、私達人間がしてきた勝手な行動が原因の一つと言え、まさに『ウランボン』といえると思います。

ちょっと、気持ちを楽に、握りしめている手をゆるめ、心をほどいてみる良い機会それも「お盆」だと思います。この、ホームページを開いたあなた、きっと、握ったバナナの手をすぐにほどく事の出来る人でしょう。

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