*午前中満中陰忌、午後は小祥忌(1周忌)の法事をお勤めした。
満中陰忌法要では、「命を授かった時を『生有』(しょうう)、生きている時の事を『本有』(ほんぬ)、亡くなった時の事を『死有』(しう)。『死有』の瞬間から四十九日までの事を『中陰』といいます。今日の法要は、『中陰』の日にちが全部満ちましたという事で『満中陰』というんです』。
さらに、「亡くなってから行くと思われている地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天人の六道に、声聞・縁覚・菩薩・仏の四つを足した十界は実は生きている時の私たちの心の動きを表したものなんです。喜んでいる時、穏やかでいる時、怒っている時、などなど私たちの心は必ずこの10の世界に当てはまるんです」。
さらに「私たちの生きている時の心はコロコロコロコロ動くという事を表したのが、刹那の如く・刹那的という言葉なんです。刹那とはインドの時間の単位でなんと一秒の七十五分の一を一刹那といいます。私たちの心は一秒間に75回も仏の世界から地獄の世界までの状態をコロコロコロコロ変わるという事なんです」などとお話しさせて頂いた。
どおりで私の心が不安定なわけだ・・・。
故人の遺影のお姿は仏様のように穏やかで、私たちを見守って下さっているようだった。