今年は例年になく早い梅雨入りとなりました。
『止まない雨はない』という言葉があります。
でも、やんだ雨もまた降る時が来ます。
大切なのは、雨がやんでいるうちに、次に降る雨に備える準備をすることです。
人生、雨の日もありますし、風の日もあります。そして晴れた日もあります。そんな日々の繰り返しです。
日々の準備を怠らず梅雨の季節を元気に明るく過ごしたいものです。
2021年06月01日コメントをどうぞ
今年は例年になく早い梅雨入りとなりました。
『止まない雨はない』という言葉があります。
でも、やんだ雨もまた降る時が来ます。
大切なのは、雨がやんでいるうちに、次に降る雨に備える準備をすることです。
人生、雨の日もありますし、風の日もあります。そして晴れた日もあります。そんな日々の繰り返しです。
日々の準備を怠らず梅雨の季節を元気に明るく過ごしたいものです。
2021年05月01日コメントをどうぞ
田植えを前にした田んぼに『れんげ草』が綺麗に咲いているのを見ると毎年師”僧僧多聞”さまの話を思い出します。
師僧曰く、「私が子供の頃母が“お前はレンゲ草におなり。れんげ草は田んぼの肥やし、家畜の餌です。お前のような人間でも、世間様の肥やしとなって人様のお役に立つように努力すれば、この世に生まれてきた甲斐を見つける事が出来るというものです」と。その言葉が素直に心に入った私は、それ以来レンゲ草の人生を歩んできた」と語っておられたました。
そんな『れんげ草』の花言葉は『実り多い幸せ』。田んぼの肥やし、家畜の餌である『れんげ草』が『実り多い幸せ』とは、なるほどと思います。
私達も『れんげ草』のような人間になりたいものです。
2021年04月01日コメントをどうぞ
4月8日はお釈迦様の誕生日『花まつり』です。
お釈迦様は約2500年前の4月8日にお生まれになりました。この時、甘露の雨が降ったとか、生まれてすぐに7歩あゆまれ「天上天下唯我独尊」と言われたとか伝えられていますが、甘茶の雨が降る訳もなく、生まれてすぐに人間が歩ける訳がありません。
お釈迦様はお母様のマーヤ夫人が里帰り出産の旅の途中、急に産気づかれ早産による難産でお釈迦様を出産されました。そしてマーヤ夫人は7日後に亡くなられてしまいます。甘茶は薬として使われ、7歩あゆんだとは7日後にマーヤ夫人が亡くなった事を表し、「天上天下唯我独尊」とは、この世の中に自分という命はたった一つしかなく、かけがえのない尊い命という事を伝える言葉です。
このようにお釈迦様の誕生には悲しい出来事がありました。やがて成長されたお釈迦様はその事を知りたいそう悲しまれますが、それをきっかけにこの世に授かった尊い命をイキイキと生きる為の情報を発信する聖者となって行かれます。
お釈迦様の誕生を通して、ひとりひとりがかけがえのない命を頂きこの世に生まれてきた事を共に喜びあい毎日を送りたいものです。
2021年03月01日コメントをどうぞ
1月は行く、2月は逃げるという事で、3月を迎えました。
「節分過ぎて“ななゆき”」という言葉をよく耳にします。
節分を過ぎても、まだ7回雪が降らないと暖かくならないと思われていますが、“ななゆき”の“ゆき”は降る雪の事ではなく、何処どこへ行くの“行き”との事です。
“一行”は一週間の事ですから、“七行”は一週間が七回行く、七×七で四十九日という事です。
雪が七回降るのを数えていても、いつになったら暖かくなるかわかりませんが、節分過ぎて立春から一週間が七回四十九日経つとちょうど『お彼岸』が明けます。そこで『暑さ寒さも彼岸まで』という事になるわけです。昔の人はうまい事言ったものだと思います。
気温も暖かい日が増えてくると思います。コロナ禍で大変ではありますが、心も暖かく過ごしましょう。
2021年02月01日コメントをどうぞ
🎵そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ だから今はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう 回る回るよ時代は回る 喜び悲しみ繰り返し🎵
これは中島みゆきさんの名曲『時代』の歌詞です。
世の中の物はすべて『無常』常では無い移り変わっていくものだとお釈迦様も言われています。
という事は新型コロナウイルスも『無常』です。常ではありません。必ずや終息する時が訪れます。
つらく厳しい状況下ではありますが、季節も『立春』を迎え春へと進んで行きます。この歌詞のように、いつか「あんな時代もあったね」と話せる時が必ずやってきます。
この言葉を励みにしてがんばりたいものです。
2021年01月02日2件のコメント
令和三年 辛(かのと)・丑(うし)歳、六白金星 新年明けましておめでとうございます。
十干の辛(かのと)には、余分なものが削ぎ落とされ、物事が新たに始まる。十二支の丑(うし)には、物事が繋がり伸びる途上にあるという意味があります。
十干・十二支からは、物事が新たに始まり繋がって伸びていくと受け取れますが、新たに始まろうとすると伸び悩み、なかなか前に進めず試行錯誤が繰り返されるという事も含んでいるようです。
九星の六白金星の歳は、政権争いの激化や国家間の争いも激しくなる事や、天災や火災などの災害にも注意が必要な要素を含んでいます。
なかかな難しい歳になる可能性もありますが、令和3年は本当に大切なものは何なのかを問いかけながら、余分な物を削ぎ落とし、新たに事始まり伸びていく。そんなきっかけの歳となる様に頑張っていきたいものです。
2020年12月01日コメントをどうぞ
今年も早いもので12月を迎えました。
令和2年はコロナ禍により、今まで普通だと思っていた事が、普通でなくなりつらい一年となりました。
当たり前だと思っていた事が、実は当たり前で無かったという事に気付いたという事は良い事として前向きに受け止めたいものだと思います。
身の回りには、沢山の小さな幸せがあるはずなのですが、“当たり前”と思う気持ちがそれらを覆い隠して気付かなくしてしまっています。
“当たり前”を取り払うと、身の回りにある沢山の小さな幸せに気付く事が出来ます。
今年は、“当たり前”を取り払う歳だったのだと受け止める事が出来ると、小さな幸せが大きな幸せへと繋がっていく事が出来るのだと思います。
コロナワクチンの開発も急がれています。迎える新しい年がコロナ禍を乗り切り、希望の持てる歳である事を願いたいものです。
2020年11月01日コメントをどうぞ
糸かけ師である野田千恵子さんの『糸かけ曼荼羅作品展 紡tsumugi 点から線へ』に行って来ました。
点と点が直線で繋がり、その直線が紡がれると曲線へとさらに繋がっていく素晴らしい作品の数々に感動しました。
曼荼羅とはインドの言葉で“集まる“という意味があります。
姿形、役割、考え方など違うものが輪を作り、その輪が丸く円を描いて集まって繋がり、そして、お互いが足りないところを補い合いながら共存共生して集まっている状態を表したのが『曼荼羅』です。
この事は、家庭内、学校、世の中と全ての事に当てはまると思います。
みんな仲良く、こだわりを捨てて、持ちつ持たれつ円満に頑張りましょうというメッセージを私たちに発信しているのが曼荼羅です。
素晴らしい作品の数々を見ているとそんな曼荼羅からのメッセージが伝わって来るように思いました。
コロナ禍で、人と人とが繋がりにくい状況が続きますが、曼荼羅からのメッセージを受け取り、上手に繋がって仲良く円満に毎日を過ごせれたらと思います。
2020年10月01日コメントをどうぞ
私事ですが、お陰様で9月に誕生日を迎えました。なんと満62歳になりました。
62年前のその日、里帰りしていた母が夜中に産気づき、台風による大雨の中、母の父が自転車でびしょ濡れになりながら、助産婦をしていた母の姉を呼びに行き、夜が明けて台風一過の爽やかな秋晴れ日に無事に産声を上げたそうです。
以来沢山の方のお世話になり、そして支えて頂き今日を迎えさせて頂く事が出来ました。ほんとに感謝の気持ちでいっぱいです。
そして誕生日を迎えるたびに、心に留めておきたい言葉があります。
それは『毎日が生まれて初めての日』という言葉です。
毎日が生まれて初めての日だと思うと、毎日を新鮮な新たな気持ちで迎える事が出来ると思います。
さらに、人生に練習日はありません。毎日が本番という事です。
これからも、毎日が本番の生まれて初めての日を、イキイキを積み重ねていきたいと思います。今後ともこのテレホン法話共々宜しくお願いいたします。
2020年09月01日コメントをどうぞ
今、新型コロナの影響などにより様々な“憂い”が世の中を覆っています。“憂い”とは、嘆き悲しむ事、心が晴れないという意味があります。
ところが、この『憂』という字に人偏『人』を付けると『優』やさしいという字になります。人は人と交わる事によってこそ優しくなれるという事です。
今は空前のペットブームで17歳以下の子供の数よりも飼われているペットの数の方が多いそうです。もちろん可愛いペットたちに癒され優しくなるのも素晴らしい事ですが、やはり人は人によって癒され優しくなれたらさらに良いと思います。
学成寺の愛言葉は『憂いを破り 和の波を広げよう 憂破破 和波波(うはは わはは)』です。
みんなが仲良くイキイキと生きる方法は、片寄らない考えや行動を実行する事ですというお釈迦様の教え『中道』に照らし合わせ、気候のバランスも良くなり、昼と夜の長さが同じでバランスの良いお彼岸の中日をきっかけに日常のバランスの乱れを修正しようとしたのが『お彼岸』です。
今は新型コロナの影響によりソーシャルディスタンスが求められ、なかなか難しい現実もあると思いますが、人と人との繋がりを大切に、命を繋いで下さったご先祖様に感謝し、心優しい日々を送れるように心がけたいものです。