あるテレビ番組でインタビューに答える指揮者の小澤征爾さんの言葉はとても印象に残るものでした。
小澤征爾さん曰く、「今の時代、じっとしていても何でも手に入る時代です。そんな時代だからこそ殻を破って外に出ていくエネルギーが大事です。壁にあたったら1回飛び出してみるんです。飛び出たところは削ることが出来ますから」
オーケストラでの演奏について聞かれると、「人間10人いたら、みんな違う。8人同じ方を向いたら万々歳です。人は違うから面白い。合わせたり受け入れたり、人の音を聞きながら一つに集まってゴールを目指す。だからオーケストラは面白いんです」と。
これから何をしたいですかと聞かれて、「僕は音楽がすきなんです。指揮することしか出来ないから、今は体調が優れませんから座って指揮してますが、とにかく立って指揮したいです」と。
最後は涙ぐみながら、84年の人生を振り返り音楽への熱い思いを語られる小澤さんの姿に感動しました。
「人は違うから面白い」と小澤さんの語られるオーケストラの演奏への思いはいろんな事に当てはまると思いました。
気候の良い時期をむかえますが、合わせたり受け入れたり、人と人との繋がりを大切に実りの秋をすごしましょう。