今月の言葉

お伊勢参り

2013年11月01日コメントをどうぞ

2013_11

天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る伊勢神宮内宮、衣食住の神である豊受大御神(とようけおおみかみ)を祀る伊勢神宮外宮にお参りしてきました。

20年に1度の式年遷宮で建て替えられ木の香りが漂う伊勢神宮は、神聖な空気が漂い気が引き締まる思いがして自然の恵みに感謝する気持ちが湧いて来て、降る雨さえも有難く感じました。

多くの人が神社仏閣へお参りされますが、お願い事をしても、御礼を言う方は少ないと思います。伊勢神宮では内宮外宮でも、日頃の御加護に対する感謝を神様に伝える場所で、お願い事は控えましょうとされています。

神仏に手を合わせるという事は、ある意味、自分の置かれている状況をちゃんと受け入れる事だと思います。自分の状況を受け入れる事が出来るとこのくらいだったら出来るという現実的な事が見えてきます。それを、自分の状況を受け入れられずに高望みばかりしているから、よけいに物事がうまくいかなくなるのだと思います。

素直な気持ちで自分の置かれている状況を受け入れ、日々の神仏の御加護に感謝する毎日を送りたいものです。

あまやかすと・・・

2013年10月01日コメントをどうぞ

2013_10

実りの秋、食欲の秋をむかえましたが、近年野菜に含まれるミネラルや鉄分などの栄養素含有量が減少しているとの事です。

その原因は肥料や農薬で、肥料を与えられる事により栄養素を取り込もうとする機能が低下し、農薬で害虫を取り除かれる事によって抵抗力が低下しているという事です。

これって人間にも同じ事が言えると思いました。野菜も人間もあまやかすと、ろくな事はありません。

太陽の光も浴びず短期間で育った野菜や、見かけは綺麗でも虫も食わない恐ろしい野菜がスーパーに並ぶ今、私達は便利さと引き換えに失ったものは大きいと思います。

野菜も人間も、生きる力を養う為あまやかさず育てたいものです。

三日月もほんとは・・・

2013年09月01日コメントをどうぞ

2013_09

お邪魔したある家に、『三日月もほんとは まぁるい』と書かれた日めくりが飾ってありなるほど~と思いました。

横から見たら長方形に見えるコップも上から見ると丸く見えます。ほかにも見る方向を変えると形が違って見えるものって沢山あります。

見方を変える事で、あたらしい発見があるかもしれません。

世の中、目で見えている物だけがすべてだとは限りません。

人も見かけだけで判断してはいけないなぁと思いました。

でも、見かけも大事です。やはり見かけに惑わされないようにしたいものです。

留守番

2013年08月01日1件のコメント

2013_08

ある方から、「お盆には御先祖様は家に帰っておられるから、お墓に参っても留守ですよね」と尋ねられました。

お盆のお墓参りには、留守のお墓は私達が掃除して灯りをともしてちゃんと様子を見ておきますから、安心してお家に帰っていて下さいねという留守番の気持がこめられていました。

外出して家を空けた時の事を『留守』といいます。自分達は外出して誰もいないように見えるけど、姿こそ見えないけど、”留まって 守って下さっている方(御先祖様)がいる”という事です。

心がホッとして、なにかしら素直な気持ちになれる。『お盆』って不思議な季節だと思います。

『盂蘭盆』とはインドの言葉『ウランボン』が語源で略して『お盆』となりました。その意味は、逆さまに吊り下げられたような苦しみという意味で、自分勝手な行動はやがて自分に帰って来て大変な事(逆さまに吊り下げられたような苦しみを受ける)になりますよという戒めの言葉です。

温暖化や近年の猛暑は人間の行いが自然界の変化に加担している事を考えると、我々人間はまさに『ウランボン』の状態にあると言えます。

この機会に、命を繋いで下さった御先祖様に感謝し、「ウランボン」にならない日々の行い考えましょう。

ダイエット

2013年07月01日コメントをどうぞ

2013_07

『チームTOTTORIドラマティックダイエット「なりたい自分」になる事で自分を活性化しよう!!』というセミナーに参加しました。

このセミナーは、「身も心も健康になる」をテーマに食生活の改善を通して仕事や自分の生き方を見つめ直し、地域の活性化にもつなげていこうというものでした。

細身な私は場違いな所に来てしまったかと思いましたが、ダイエットとは本来食事療法というという意味があるそうで、痩せる事だけでなく肥える事もダイエットだと聞き、場違いな所ではなかったとホットしました。

ここで聞いたダイエットとは、まず果物から食べ始め野菜からおかずそして最後に炭水化物のご飯を食べるというものでした。

食べる順番を変える事で血統値の上昇を抑える事が出来、その結果として体調が整えられて痩せられるという事でした。

ほかにも、食と肌とは密接な関係がある事や、天然の香り、自然の香りをしっかり嗅ぐ事で身体の細胞が活性化して若返るなど、勉強になる話が沢山ありました。

うっとうしい梅雨の季節ですが、食生活を考えて体調を整え自分を活性化するよう心がけましょう。

愚痴を言ってるひまはない!

2013年06月01日コメントをどうぞ

2013_06

久しぶりに、師僧『僧多聞』様にお会いした。以前、「世の中はすべて無常、常ではなく移り変わっているものだ。なのに、”お変りもなく”などと気休めな挨拶を言い合っているから正しく生きられんのだ」というお話しを伺った事があるので、恐る恐る、「た、正しくお変りになられているご様子で大変結構で・・・ございます・・・」と御挨拶させて頂くと、「お前さんもだ」と。

お話しをさせて頂きながら、以前、「人間たったひとつだけ確実に分かっている事があるだろう。それは皆最後は死ぬるという事だ。100%確実に分かっている事を考えている暇があったら、分からない事、今日どうしたら明るくイキイキと生きられるかを考えるんだ。生きて生きて生きまくるんだ。愚痴をいってるひまはない。いくつになってもドキドキ・ワクワクしてなきゃダメだ」などと御教示を頂いた事を思い出した。

90歳をゆうに過ぎられ、それこそ”正しくお変りに”なられ御壮健なお姿に、50・60歳などまだまだ鼻たれ小僧だと思い、元気を頂いた。

あやからせて頂き、毎日をドキドキ・ワクワクイキイキと、世の中常ではない事をしっかりと踏まえ、どうせ変わるなら、正しく変わりたいと思う。

コレデイイノダ

2013年05月01日コメントをどうぞ

2013_05

*納骨供養をお勤めされた方が本堂に置いてある『コレデイイノダ』というカードを見られて、「これはどういう事ですか」尋ねられた。

そこで、法要後に、「赤塚不二夫さんのギャグですけど深い意味があるんですよ。赤塚さんのお葬儀でタモリさんが読まれた弔辞が素晴らしかったんです。私達は思うにならなず否定したくなるような事の多い毎日を送っています。しかし、否定ばかりしていたんでは何事も前に進んで行きません。赤塚さん貴方は、思うにならない事をちゃんと受け止め次につなげていく為の素晴らしい言葉を私達に教えて下さいました。コレデイイノダ。ありがとうございました。という弔辞だったんです」とお話しさせて頂いた。

さらに、御遺骨を前に、「人間命を頂いた以上は、必ず皆がこの姿になるんですよね。ですから、この姿もコレデイイノダですよね」とお話しした後、納骨の運びとなった。

すると、お施主さんが、お母様の御遺骨をお墓に納めようとされた時、お骨ツボに向かって手を合わされ、「コレデイイノダ」と・・・。

ギャグの一つにしか思っていなかった『コレデイイノダ』。あらためて素晴らしい言葉だと感動する出来事でした。

このホームページを見て頂く事も、『コレデイイノダ』・・・。

神様の足跡

2013年04月01日コメントをどうぞ

2013_04

ある人が自分の人生を振り返った時に、自分の足跡と一緒に神様の足足跡を見つけた。神様がいつも一緒にいてくれた事に気付いた。

でも、時々足跡が1人だけの時があった。それは自分が苦しくてつらい時だった。

「神様、どうして神様は私がつらい時に私を1人にしたのですか?」

「それは違うよ、あなたがつらい時、私はあなたを背負って歩いていたからだよ」・・・。

『神様・仏様・ご先祖様 私達を見守って下さる見えない”様” それを ”お陰さま”』といいます。

”お陰さま”に感謝したいものです。

笑顔にまさる 化粧なし

2013年03月01日コメントをどうぞ

2013_03

*交通安全週間や緑の週間などがあるように、昔の人が『生き方を考える週間として作ったのが『お彼岸』です。

お釈迦様のおしえの片寄らないバランスの取れた物事の考え方、真ん中の道を書いた『中道』を元として、昼と夜の長さが同じ片寄らない日を真ん中に前後3日間を加え、この間に生き易く生きる3つの方法を実践しようとしたのが『お彼岸』です。

その6つの教えとは、1、着を捨てる・手放す事(布施行) 2、常識的なルールを守る事(持戒) 3、ちょっと我慢してみること(忍辱) 4、自分なりに頑張って見ること(精進) 5、心を穏やかに保つこと(禅定) 6、正しく物事を判断する事(智慧)  です。

一見簡単そうに出来そうな事もありますが、その簡単そうな事を実践するのが一番難しいという事です。

それらの中、人間を惑わす一番の根源は、執着する事です。物に執着する事からむさぼりがおこり、判断を誤ったり頑固になったりします。誰しも思い当たるふしがあります。

執着する心から解き放たれる為に、手放す事、優しい言葉をかけること、笑顔で人に接することから始めてみましょう。

60歳からの川柳

2013年02月01日コメントをどうぞ

2013_02

サラリーマンの悲哀を綴った『サラリーマン川柳』がありますが、全国老人福祉施設協議会が毎年公募している『60歳からの川柳』がある事を知りました。

『イクジイを 目指すも我が子 まだ未婚』 『長風呂を なんども呼ぶな 生きてるぞ』 『いい人は 短命よねと 老妻(つま)がいい』 『「先逝くな」 妻がつかさず 「先どうぞ」』 『若づくり 席を譲られ 意気消沈』などなど。

おもわず笑ってしまう作品もありましたが、いずれも決して他人事とは思えない厳しい現実が見え隠れする作品の数々でした。

そんな川柳を見ながら、『若者は家のチカラ 老人は家のタカラ』という言葉を思い出しました。

まだ寒さは続きますが、立春をむかえ季節は春に向かって動いていきます。日蓮聖人の言葉に『いまだ見ず聞かず 冬の秋と帰れることを 冬は必ず春となる』という言葉があります。

冬は必ず春となる。心強い言葉です。歳を重ねるのは、みんなが行く道です。家のタカラとなれるように頑張りたいものです。