今月の言葉

素直な気持ち

2014年03月01日コメントをどうぞ

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毎年、わかさ氷ノ山スキー場でスキー学校のお手伝いをしていますが、神戸からやってきたスポーツクラブの小学生を受け持った時の事です。

初めてスキーを履き、最初なかなか滑れなくて、「せんせ、も~いややわ~」と言っていた小学1年の女の子が、午後になり始めてリフトに乗った時、「せんせ、せんせ、ほらぁ山がキレイ~キレイ~。ほらほら、せんせ、せんせ、山がラクダさんのコブみたいでしょ~~。ほらほら、橋のところは雪がプリンみたい~」と、嬉しそうに私に話しかけてきました。

午前中の大変だった事が何処かへ飛んでゆき、とても爽やかで素直な気持ちになり、小学1年生の女の子さんに心の洗濯をさせてもらいました。

まだまだ寒い日があるかと思いますが、季節は春に向かって移り変わっていきます。爽やかで素直な気持ちでお彼岸をむかえ、春を呼び込みましょう。

冬は必ず 春となる

2014年02月02日コメントをどうぞ

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まだまだ寒さは続きますが、暦の上では『立春』をむかえ、春が待ち遠しい時期になりました。

日蓮聖人が弘安5年のお正月に御信者さんに出されたお手紙が残されています。聖人はこの年の10月13日に亡くなられているので、この時すでに体調はかなり悪かったとの事です。

にもかかわらず、お手紙は「春の初めの御悦び 木に花の咲くが如し 山に草の出づるが如し」という実にイキイキとした悦びあふれる言葉で始まっています。

命の締めくくりを見据えた聖人が、それを嘆くことなく「春の初めの御悦び・・・」と悦ばれたこのお手紙はさぞかし御信者の心に響いた事っでしょう。

私達もこの前向きに生きる姿を見習い、今年もいろんな事があると思いますが、前向きにイキイキと頑張りたいものです。

贐(はなむけ)

2014年01月01日コメントをどうぞ

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平成26年明けましておめでとうございます。平成26年は、十干は甲(きのえ)・十二支は午(うま)歳になります。

甲(きのえ)という字には、すべての物が種の鎧を破って出る事。午(うま)には、陰の気が上がって陽の気を交わる事という意味があるので、『前向きに、鎧を破り出て、陽気を養う』というような明るい歳になればと思います。

お祝い事の時に使う言葉に、『贐(はなむけ)の言葉』というのがあります。「はなむけ」の「はな」は咲く花の「花」ではなくて、実は馬の鼻の事をいいます。

昔は馬に乗って移動する事が多かったので、出発する前に馬の鼻を目的地の方へ向けて道中の安全を祈った。この馬の鼻を向けた事が「はなむけ}となりました。

『毎日が生まれて初めての歳』です。自分自身に、贐(はなむけ)の言葉を送り、イキイキと平成26年を過ごしましょう。

スジャータ

2013年12月01日コメントをどうぞ

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12月8日はパールハーバー第二次世界大戦の開戦した日。元ビートルズのジョンレノンが凶弾に倒れた日。そしてお釈迦さまが悟りを開かれた日です。

6年にもわたり生死の堺を行き来するような激しい修行を続けたお釈迦様は、苦しい修行では悟りを得る事は出来ないと判断されます。

そして苦行でやつれた身体をネーランジャ川での沐浴でいやし、菩提樹の木の下で身体を休めていると、ある村の娘が乳粥をさしだします。

その乳粥によって体力を回復したお釈迦様はやがて、「世の中のすべての物は縁によって成り立っている」という縁起の法則をみだされ悟りを開かれてゆきます。

その乳粥を差し出した村娘の名前をスジャータと言います。何処かで聞いた事のある名前です。

このような素晴らしい日に、戦争を始めたり、人の命を奪ったり、人間ってつくづく愚かな生き物だと思います。

自分の身の回りにあるものすべて、自分が作り出したものではありません。しかし、それらのお陰で自分は生きていけるわけです。

今年一年の沢山のお陰に感謝し師走を過ごしましょう。

お伊勢参り

2013年11月01日コメントをどうぞ

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天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る伊勢神宮内宮、衣食住の神である豊受大御神(とようけおおみかみ)を祀る伊勢神宮外宮にお参りしてきました。

20年に1度の式年遷宮で建て替えられ木の香りが漂う伊勢神宮は、神聖な空気が漂い気が引き締まる思いがして自然の恵みに感謝する気持ちが湧いて来て、降る雨さえも有難く感じました。

多くの人が神社仏閣へお参りされますが、お願い事をしても、御礼を言う方は少ないと思います。伊勢神宮では内宮外宮でも、日頃の御加護に対する感謝を神様に伝える場所で、お願い事は控えましょうとされています。

神仏に手を合わせるという事は、ある意味、自分の置かれている状況をちゃんと受け入れる事だと思います。自分の状況を受け入れる事が出来るとこのくらいだったら出来るという現実的な事が見えてきます。それを、自分の状況を受け入れられずに高望みばかりしているから、よけいに物事がうまくいかなくなるのだと思います。

素直な気持ちで自分の置かれている状況を受け入れ、日々の神仏の御加護に感謝する毎日を送りたいものです。

あまやかすと・・・

2013年10月01日コメントをどうぞ

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実りの秋、食欲の秋をむかえましたが、近年野菜に含まれるミネラルや鉄分などの栄養素含有量が減少しているとの事です。

その原因は肥料や農薬で、肥料を与えられる事により栄養素を取り込もうとする機能が低下し、農薬で害虫を取り除かれる事によって抵抗力が低下しているという事です。

これって人間にも同じ事が言えると思いました。野菜も人間もあまやかすと、ろくな事はありません。

太陽の光も浴びず短期間で育った野菜や、見かけは綺麗でも虫も食わない恐ろしい野菜がスーパーに並ぶ今、私達は便利さと引き換えに失ったものは大きいと思います。

野菜も人間も、生きる力を養う為あまやかさず育てたいものです。

三日月もほんとは・・・

2013年09月01日コメントをどうぞ

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お邪魔したある家に、『三日月もほんとは まぁるい』と書かれた日めくりが飾ってありなるほど~と思いました。

横から見たら長方形に見えるコップも上から見ると丸く見えます。ほかにも見る方向を変えると形が違って見えるものって沢山あります。

見方を変える事で、あたらしい発見があるかもしれません。

世の中、目で見えている物だけがすべてだとは限りません。

人も見かけだけで判断してはいけないなぁと思いました。

でも、見かけも大事です。やはり見かけに惑わされないようにしたいものです。

留守番

2013年08月01日1件のコメント

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ある方から、「お盆には御先祖様は家に帰っておられるから、お墓に参っても留守ですよね」と尋ねられました。

お盆のお墓参りには、留守のお墓は私達が掃除して灯りをともしてちゃんと様子を見ておきますから、安心してお家に帰っていて下さいねという留守番の気持がこめられていました。

外出して家を空けた時の事を『留守』といいます。自分達は外出して誰もいないように見えるけど、姿こそ見えないけど、”留まって 守って下さっている方(御先祖様)がいる”という事です。

心がホッとして、なにかしら素直な気持ちになれる。『お盆』って不思議な季節だと思います。

『盂蘭盆』とはインドの言葉『ウランボン』が語源で略して『お盆』となりました。その意味は、逆さまに吊り下げられたような苦しみという意味で、自分勝手な行動はやがて自分に帰って来て大変な事(逆さまに吊り下げられたような苦しみを受ける)になりますよという戒めの言葉です。

温暖化や近年の猛暑は人間の行いが自然界の変化に加担している事を考えると、我々人間はまさに『ウランボン』の状態にあると言えます。

この機会に、命を繋いで下さった御先祖様に感謝し、「ウランボン」にならない日々の行い考えましょう。

ダイエット

2013年07月01日コメントをどうぞ

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『チームTOTTORIドラマティックダイエット「なりたい自分」になる事で自分を活性化しよう!!』というセミナーに参加しました。

このセミナーは、「身も心も健康になる」をテーマに食生活の改善を通して仕事や自分の生き方を見つめ直し、地域の活性化にもつなげていこうというものでした。

細身な私は場違いな所に来てしまったかと思いましたが、ダイエットとは本来食事療法というという意味があるそうで、痩せる事だけでなく肥える事もダイエットだと聞き、場違いな所ではなかったとホットしました。

ここで聞いたダイエットとは、まず果物から食べ始め野菜からおかずそして最後に炭水化物のご飯を食べるというものでした。

食べる順番を変える事で血統値の上昇を抑える事が出来、その結果として体調が整えられて痩せられるという事でした。

ほかにも、食と肌とは密接な関係がある事や、天然の香り、自然の香りをしっかり嗅ぐ事で身体の細胞が活性化して若返るなど、勉強になる話が沢山ありました。

うっとうしい梅雨の季節ですが、食生活を考えて体調を整え自分を活性化するよう心がけましょう。

愚痴を言ってるひまはない!

2013年06月01日コメントをどうぞ

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久しぶりに、師僧『僧多聞』様にお会いした。以前、「世の中はすべて無常、常ではなく移り変わっているものだ。なのに、”お変りもなく”などと気休めな挨拶を言い合っているから正しく生きられんのだ」というお話しを伺った事があるので、恐る恐る、「た、正しくお変りになられているご様子で大変結構で・・・ございます・・・」と御挨拶させて頂くと、「お前さんもだ」と。

お話しをさせて頂きながら、以前、「人間たったひとつだけ確実に分かっている事があるだろう。それは皆最後は死ぬるという事だ。100%確実に分かっている事を考えている暇があったら、分からない事、今日どうしたら明るくイキイキと生きられるかを考えるんだ。生きて生きて生きまくるんだ。愚痴をいってるひまはない。いくつになってもドキドキ・ワクワクしてなきゃダメだ」などと御教示を頂いた事を思い出した。

90歳をゆうに過ぎられ、それこそ”正しくお変りに”なられ御壮健なお姿に、50・60歳などまだまだ鼻たれ小僧だと思い、元気を頂いた。

あやからせて頂き、毎日をドキドキ・ワクワクイキイキと、世の中常ではない事をしっかりと踏まえ、どうせ変わるなら、正しく変わりたいと思う。