今月の言葉

暑さ寒さは彼岸まで

2014年09月01日コメントをどうぞ

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天気予報などで使われる『平年並み』の『平年』は、過去30年間の平均をいい、それを10年事に更新しいるそうです。

昔の夏は30℃でも十分暑かったのに、今では30℃は涼しく感じるようになりました。

今の異常気象がこれから続いていくと、やがてそれが『平年並み』になってしまうのでしょうか。

自然界に限らず恐ろしい事件が続発する人間界も、今の状況が『平年並み』にならない事を願うばかりです。

お彼岸をむかえますが、お彼岸は片寄ったものの考え方や行動を改め、バランスの乱れを修正する機会です。

自然界も人間界もバランスが崩れてしまったと思える事が続発する昨今、お墓にお参りして『お彼岸が終わりました』などと呑気な事を言っている場合ではありません。

お墓に参り、手を合わせ命を繋いで下さった方々に感謝し、常日頃のバランスの乱れを修正する事を考えたいものです。

『暑さ寒さは 彼岸まで』と言いますが、『彼岸まで』だと油断に繋がりますので、『暑さ寒さは 彼岸から』という事で毎日を過ごしましょう。

ウランボン

2014年08月06日コメントをどうぞ

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『盂蘭盆会』をむかえます。

『盂蘭盆』とはインドの言葉『ウランボン』が語源です。その意味は、自分の都合ばかり考え自分勝手な事ばかりしていると、その行いはやがて自分に戻ってきて大変な苦しみを受ける事になりますよという戒めの言葉です。

温暖化やもはや日本は亜熱帯地方になったのでは思うような夏も、人間が自然界に影響を与え続けてきた事も要因の一つです。

そう思うと、私達人間はまさに『ウランボン』の状態にあるという事です。

どうしたら、そのような事にならないかを考えるとき、それが『盂蘭盆会』です。もはや、「お墓にお参りし、今年もお盆が終わりました」などと呑気な事を言っている場合ではありません。

お墓参りを通して、普段気が付かない事に気付き『ウランボン』にならない生活考えましょう。

辛いという字がある・・・

2014年07月01日コメントをどうぞ

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『辛いという字がある もう少しで 幸せになれそうな字だ』

これは星野富弘さんの書かれた詩画集に載っていた言葉です。

星野富弘さんは体育の先生をしておられましたが、空中回転の指導中に頸椎を損傷し手足の自由を失われました方です。

そして入院中に筆を口にくわえて文字と絵を書き始められ、絵に詩を添えた詩画集を出されるようになられました。

その詩画集の中に書かれていた言葉が、『辛いという字がある もう少しで 幸せになれそうな字だ』です。

確かに、「辛い」という字は、ちょっと線を足せば「幸せ」という字になります。

とても励みになる素晴らしい言葉です。

ちょっとの努力を重ねて、幸せを感じる日々を送りたいものです。

た~ての糸は あなた~♪

2014年06月01日コメントをどうぞ

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*中島みゆきさんの名曲『糸』の歌詞に、♪たての糸はあなた∼ よこの糸はわたし∼♪ というのがあります。

お経の『経』はインドの言葉でスートラといい『たて糸』の事を言います。

1枚の布が織りあげる時、たて糸をよこ糸で紡ぎ布が織りあがっていきます。たて糸が曲がっていては布は綺麗に織りあがりません。なので『たて糸』はとても大切なものです。

我々が生きていく上にも『たて糸』となる教えが必要だという事で、中国の人がインドの言葉スートラ『たて糸』を『経』と訳しました。

そして、『よこ糸』の事をタントラといい、補佐するものという意味があります。

『たて糸』を『よこ糸』が補佐し成り立っていくという事です。

♪たての糸はあなた∼ よこの糸はわたし∼♪ 素晴らしいと思います。

必死に生きる

2014年05月01日コメントをどうぞ

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ある新聞のコラムで、「生物は必ず死ぬ。つまり『必死』です。と書かれているのを見ました。

さらに、「我々は死ぬまで必死に人生を生き続けます。運命と同じように、寿命は思い通りにならないかもしれませんが、ほんのわずかなプチ努力、あるいは、子供の頃に身に付けた良い生活習慣によっては、思いのほか快適な人生が過ごせるかもしれません」と書かれていました。

なるほど∼と思いました。

「運命は思い通りにならないかもしれませんが」と書いてあるのを見ながら、『運命とは 命を運ぶと書く 自らの運びようでいかようにもなる』という言葉を思い出しました。

五月晴れの五月をむかえ、ほんのちょっとの努力を積み重ね、イキイキと必死に命を運びましょう。

人生は続くんだ

2014年04月02日コメントをどうぞ

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NHKの『地球一番』という番組で、カリブの小さな国トリニダート・トバコで開催されたドラム缶音楽コンテストを見ました。

ドラム缶をへこませて作った楽器スティル・パンで奏でられる演奏は素晴らしいものでした。

音楽を禁止された奴隷として生きてきた人々の苦難の歴史の中から生まれたというこの楽器の演奏は、魂を揺さぶられるような迫力がありました。

番組の最後に、リポーターと勤めたミュージシャンの浜野謙太さんが演奏者のロビンソンさんに「日本では大震災が起こった時に、こんな時に音楽をやっていていいのだろうかと思い僕は演奏するのを止めました。あなた達も同じ事をするだろうか」と尋ねると、ロビンソンさんは「僕たちも同じようにするだろう。でも1か月もしたらまた音楽をやり始めるだろう。なぜならば人生は続くんだ」と。

「人生は続くんだ・・・」という言葉に感動しました。

いろんな事が起こりどんな状況にあっても、月日は流れて時は過ぎていきます。身の回りに起きることをしっかりと受け入れて、「人生は続くんだ」という言葉をかみしめて毎日を過ごしたいものです。

素直な気持ち

2014年03月01日コメントをどうぞ

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毎年、わかさ氷ノ山スキー場でスキー学校のお手伝いをしていますが、神戸からやってきたスポーツクラブの小学生を受け持った時の事です。

初めてスキーを履き、最初なかなか滑れなくて、「せんせ、も~いややわ~」と言っていた小学1年の女の子が、午後になり始めてリフトに乗った時、「せんせ、せんせ、ほらぁ山がキレイ~キレイ~。ほらほら、せんせ、せんせ、山がラクダさんのコブみたいでしょ~~。ほらほら、橋のところは雪がプリンみたい~」と、嬉しそうに私に話しかけてきました。

午前中の大変だった事が何処かへ飛んでゆき、とても爽やかで素直な気持ちになり、小学1年生の女の子さんに心の洗濯をさせてもらいました。

まだまだ寒い日があるかと思いますが、季節は春に向かって移り変わっていきます。爽やかで素直な気持ちでお彼岸をむかえ、春を呼び込みましょう。

冬は必ず 春となる

2014年02月02日コメントをどうぞ

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まだまだ寒さは続きますが、暦の上では『立春』をむかえ、春が待ち遠しい時期になりました。

日蓮聖人が弘安5年のお正月に御信者さんに出されたお手紙が残されています。聖人はこの年の10月13日に亡くなられているので、この時すでに体調はかなり悪かったとの事です。

にもかかわらず、お手紙は「春の初めの御悦び 木に花の咲くが如し 山に草の出づるが如し」という実にイキイキとした悦びあふれる言葉で始まっています。

命の締めくくりを見据えた聖人が、それを嘆くことなく「春の初めの御悦び・・・」と悦ばれたこのお手紙はさぞかし御信者の心に響いた事っでしょう。

私達もこの前向きに生きる姿を見習い、今年もいろんな事があると思いますが、前向きにイキイキと頑張りたいものです。

贐(はなむけ)

2014年01月01日コメントをどうぞ

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平成26年明けましておめでとうございます。平成26年は、十干は甲(きのえ)・十二支は午(うま)歳になります。

甲(きのえ)という字には、すべての物が種の鎧を破って出る事。午(うま)には、陰の気が上がって陽の気を交わる事という意味があるので、『前向きに、鎧を破り出て、陽気を養う』というような明るい歳になればと思います。

お祝い事の時に使う言葉に、『贐(はなむけ)の言葉』というのがあります。「はなむけ」の「はな」は咲く花の「花」ではなくて、実は馬の鼻の事をいいます。

昔は馬に乗って移動する事が多かったので、出発する前に馬の鼻を目的地の方へ向けて道中の安全を祈った。この馬の鼻を向けた事が「はなむけ}となりました。

『毎日が生まれて初めての歳』です。自分自身に、贐(はなむけ)の言葉を送り、イキイキと平成26年を過ごしましょう。

スジャータ

2013年12月01日コメントをどうぞ

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12月8日はパールハーバー第二次世界大戦の開戦した日。元ビートルズのジョンレノンが凶弾に倒れた日。そしてお釈迦さまが悟りを開かれた日です。

6年にもわたり生死の堺を行き来するような激しい修行を続けたお釈迦様は、苦しい修行では悟りを得る事は出来ないと判断されます。

そして苦行でやつれた身体をネーランジャ川での沐浴でいやし、菩提樹の木の下で身体を休めていると、ある村の娘が乳粥をさしだします。

その乳粥によって体力を回復したお釈迦様はやがて、「世の中のすべての物は縁によって成り立っている」という縁起の法則をみだされ悟りを開かれてゆきます。

その乳粥を差し出した村娘の名前をスジャータと言います。何処かで聞いた事のある名前です。

このような素晴らしい日に、戦争を始めたり、人の命を奪ったり、人間ってつくづく愚かな生き物だと思います。

自分の身の回りにあるものすべて、自分が作り出したものではありません。しかし、それらのお陰で自分は生きていけるわけです。

今年一年の沢山のお陰に感謝し師走を過ごしましょう。