NHKの番組で『爆笑問題』の2人が、鳥取市にある『野の花診療所』を訪問し終末期医療に携わる徳永進先生と対談しているのを見ました。
番組の中で徳永先生が、「患者さんに最後にやりたい事を聞くと、立ち上がって歩きたいとか、御飯が食べたいとか、普段何気なくやり過ごしている当たり前の事を言う方が多いんです」と語られていました。
さらに「いつ命を奪うかもしれない臓器によって、命は支えられているんです」なとど語られる徳永先生の言葉にはズシリと重いものがありました。
そのあと画面には、「当たり前という奇跡を生きよう」という言葉が映し出されました。
番組の最後に、野の花診療所での先生の姿を映し出す映像を見ながら、自らの死について尋ねられた徳永先生が、「沢山の方を送ってきましたからね~。変なかっこは出来ませんよね~」と語っていると、爆笑問題の太田さんが、「なんか先生の方がジタバタしてるよね~」と。これにはさすがの徳永先生も苦笑いしていました。
私達の身の回りには沢山の幸せがあるはずなのに、「当たり前」という気持ちが沢山の幸せを覆い隠してしまっているのだと思います。
「当たり前」という気持ちを、ちょっと取り払って沢山の小さな幸せを見つけましょう。