今月の言葉

恵みの雨

2017年07月01日コメントをどうぞ

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車で走行中にラジオを聴いていたら、梅雨の雨にちなんでという事で、1070年代にヒットしたアメリカのロックバンド『C・C・R』(クリーデンス・クリア・ウオータ・リバイバル)の名曲『雨を見たかい』が流れていました。

その歌詞は♪俺は知りたくもない、晴れた日に降る雨の事なんて♪

晴れた日に降る雨とは、当時ベトナム戦争でアメリカ軍が落としたナパーム弾の事でした。

平和を望む気持ちが込められた歌でしたが、ベトナム戦争を皮肉った歌をとられアメリカでは放送禁止になった州もあったそうです。

そんな事を思い、この歌は単なる雨にちなんだ歌ではないのにと思いながら、ラジオを聴いていました。

やはり、雨はすべての物を平等に潤す『恵みの雨』であってほしいものです。

命はひとつ

2017年06月01日コメントをどうぞ

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♪命はひとつ~人生は一回 だから命をすてないようにね♪

♪お国は俺達死んだとて ずっと後まで残りますよね 失礼しましたで 終わるだけ 命のスペアはありませんよね 青くなってしりごみなさい 逃げなさい隠れなさい♪

これは、日本フォーク界の先駆け的存在で、今年4月69歳で亡くなれた加川良さんの『教訓』という歌の歌詞です。

1070年代、ベトナム戦争などがあり、再び戦争に巻き込まれるのではないかという時代背景の中だったので反戦の歌だと思われた歌です。

ところが加川良さんは、

「反戦の歌と思われがちですけが、ほんとは命の歌なんです。生きているからこそ良き人と出会っていい時間を持てる。生活も大笑いも大泣きも・・・年取るってそんなに悪いもんじゃない。やっぱ生きてないといかんって歌なんです」と言われています。

素晴らしい話しです。どのような時代背景だったとしても、自分の出来る事をこなして加川さんが言われるように、イキイキと生きる事を謳歌したいものです。

寒さに耐えてこそ

2017年05月01日コメントをどうぞ

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桜の季節が過ぎ新緑の季節をむかえますが、今年の桜の花は色が綺麗だったという話しをよく耳にしました。

以前、桜の花を南国の人にも楽しませたいと、シンガポールに桜の木を持って行った人がいたそうです。持ち込んだ1年目は花が咲いたそうですが、2年目から花が咲かなくなってしまったそうです。

南の国には冬がありません。桜の木は寒く厳しい冬をじっと耐えたからこそ春に綺麗な花を咲かせるという事です。つまり、冬が無ければ花は咲かないというわけです。

今年の鳥取の冬は雪が多く厳しい冬でした。その寒く厳しい冬のお陰で今年の桜の花は綺麗な色で咲いたのだと思います。

人間にも同じ事が言えるように思います。日々いろんな事がありますが、がんばぅて綺麗な花を咲かせたいものです。

明けない夜は・・・

2017年04月02日コメントをどうぞ

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『明けない夜はない』とか『止まない雨はない』という言葉があります。

でも、1日が終わるとまた夜になり、止んだ雨もまた降ります。この繰り返しが現実です。

大切なのは、お日様が上がっていて明るいうちに暗くなった夜への対処の仕方を検討し、やがてまたやってくる夜をどうしたら明るく過ごせるかを考える。

雨が止んでいるうちに、次に雨が降った時の事を考えて、傘を準備したり、傘が破れていれば破れた部分を直して濡れない為の準備をする。という事だと思います。

人生、『夜が明けたり、また陽が沈んだり』、『雨が降ったり、止んだり、晴れたり』の繰り返しだと思います。むかえる日々の準備を怠らず毎日を過ごしたいものです。

ななゆき

2017年03月01日1件のコメント

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3月をむかえ季節は春に向かって動きはじめました。

「節分過ぎて ななゆき」と言う言葉があります。この言葉は、節分が過ぎてもまだ7回雪が降らないと、まだまだ温かくなりませんよ。と思われています。

ところが、『ななゆき』の『ゆき』とは降る雪の事ではなくて、何処何処へゆくの『行き』と書きます。『1行』は1週間の事ですから、『なな行』とは、1週間が7回という事になります。

なので、本来の意味は、節分が過ぎても1週間が7回行かないとまだまだ温かくなりませんよ。という事です。

降る雪を7回数えていても、いったい何時になったら温かくなるのか分かりませんが、節分から『ななゆき』49日経つとちょうどお彼岸があけます。そこで『暑さ寒さも彼岸まで』となるわけです。昔の人はうまいこと言ったものだと思います。

ということで、まだまだ寒い日があるかと思いますが、春に向かって元気に過ごしましょう。

日々好日

2017年02月01日コメントをどうぞ

ハブアナイスデイ

アメリカのニューヨーク科学博物館には、『地上でもっとも凶暴で愚かな動物』と表示された陳列物があり、そこに置かれているのは、なんと鏡だそうです。

のぞきこむと自分の姿が映し出されます・・・。『地上でもっとも凶暴で愚かな動物』とはズバリ目の前の自分、人間という事です。

残念ながら、確かに・・・と思ってしまいます。

アメリカの大統領になられた方にも是非この鏡をのぞいて頂きたいように思います。

『地上でもっとも知恵のある動物』これも人間のはずだと思います。

この世の中を、良くするのも悪くするのも私たち一人一人の人間しだいという事です。

いよいよ立春から、非常に変化の多い事が多いと思われる、『丁』『酉』歳がスタートします。

人間の持っている知恵を発揮して、今年も日々頑張りたいものです。

 

丁(ひのと)・酉(とり)

2017年01月01日コメントをどうぞ

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新年あけましておめでとうございます。

平成29年は、一白水星で、丁(ひのと)・酉(とり)歳になります。

丁(ひのと)は、すべての物が強く、盛んに変化するという意味があり、酉(とり)には、すべての物が十分に出来上がり成熟するという意味があります。

これらの事から平成29年は、出来上がり成熟したものが盛んに変化をとげていく歳という歳まわりになります。

たとえば、水がある温度に達すると沸騰し気体に変わっていくように、物事がある点に達すると、突然今までとは姿をかえて変化していくという意味を含みます。

さらに、一白水星の歳は、水に関するエネルギーが動く歳でもあります。

このことを踏まえ、世の中が良い方に変わっていく事ように、今年も元気に一日一日をイキイキと積み重ねていきたいものです。

今年も宜しくお願いいたします。

 

しゃべれて歩けて食べられる

2016年12月01日コメントをどうぞ

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先日ある住職さんから、「何でも『あたりまえ』になってしまうと、ひとつも『ありがたく』なくなってしまうんですよね、だから『ありがたい』の反対の言葉は『あたりまえ』なんです」という話しを聞きました。なるほど確かにその通りだと思いました。

『しゃべれて あるけて 食べられる こんな幸せな事はない』

しゃべれる事も、歩ける事も、食べられる事も 普段何の意識もせずに過ごしていますが、どれ一つ出来なくなっても大変な事になります。

今年一年、『あたりまえ』だと思い過ごしてしまった沢山の『ありがたい』事を振り返り。心も体も元気に、新しい歳を迎えましょう。

風に吹かれて

2016年11月01日コメントをどうぞ

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アメリカのミュージシャン『ボブ・ディラン』さんがノーベル文化賞を受賞しました。

その代表曲に『風にふかれて』という曲があります。

その歌詞は、 

人が人間らしく生きていくには、何処まで歩けばいいんだろう                      人が自由になれるまで、どれだけの時が流れるんだろう                            戦争を永久に無くするには、どれだけ争えばいいんだろう♪                     鳩が静かに眠るには、いくつの海を越えればいいいんだろう                                         ♪人はどれくらいの人が死んだら、自分も死ぬんだと気付くのだろう       

などといくつもの物問いかけが続きますが、その答えはすべて  答えは、ただ風にふかれて、風に吹かれているだけ と繰り返されます。

つまり、いくら考えても答えは出ないという事です。確かにそうかもしれません。風に吹かれるが如く自然に振舞うと、気持ちが楽になるというメッセージでもあると思います。

ノーベル賞を受賞したのに、しばらく連絡が取れなかったボブディランさん、きっと『風に吹かれて』いるのでしょう。

 どうにかなるさ

2016年10月14日コメントをどうぞ

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『過ぎにし事を悲しまず 来たらぬ事にあこがれず 今ある事に身をおけば その顔色やほがらかならん』

これはお釈迦様が説かれた法句経というお経の中に出てくる言葉で、「すんでしまった事にいつまでもくよくよしたり、将来の事を心配してばかりいないで、先ずは足元をしっかりみつめて先ずは今日一日をイキイキと朗らかに過ごしましょう」というお釈迦様からのメッセージです。

松岡修造さんの日めくりカレンダーに『後ろを見るな! 前も見るな! 今を見ろ!』というのがありました。松岡修造さんは「過去を振り返ると後悔したくなり、未来を考えると不安になる。だから今、この瞬間に全精力を傾けるのです」と言っています。なるほどなぁと思いながら日めくりを見ていると松岡修造さんの姿がお釈迦様のお姿と重なりました。

季節は実りの秋をむかえますが、先ずは今日をしっかり生きて、人間も実り多い秋をむかえたましょう。