今月の言葉

覚悟

2015年11月01日コメントをどうぞ

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松山千春さんのコンサートを見に行きました。歌はもとより、松山千春さんの語る言葉の数々に感動しました。

松山さんいわく、「今、私達に一番足りないものは覚悟です。こんな理不尽な事が多い世の中、覚悟無しでは生きていけない。仕事上での覚悟、男は男としての覚悟、女は女としての覚悟。覚悟して生きていってください」

「我々は、若い者達に間違ったメッセージを送ってきてしまいました。腫れ物にさわるように、それもあり、それもいいと。これからはっきりと伝えていくべき事は、それは無し、それはダメ」

「千日回峰行を二度達成した酒井阿闍梨に、会った時、酒井阿闍梨が、私は山の中で滝に打たれたりして修行をしてるだけです。松山千春さんあなたは、俗世間にドップリと使って生きておられる。あなた方が凄い修行ですよと、言われましてね〰」

聞きながら日蓮聖人の「極楽百年の修行は、穢土1日の功に及ばず」という、極楽でいくら修行してもこの世での修行には及ばないという言葉を思い出しました。

さらに、「見返りを求めず、人を愛する人間になりましょう」などなど、相変わらず、ヘタなお坊さんよりよっぽど心に残る言葉の数々でした。

アンコールで名曲『大空と大地の中で』を観客と大合唱し感動の中、コンサートは幕を閉じましたが、毎回、今回は最高だったなぁと思わせるコンサートを続ける松山千春さんは、まさにプロフェッショナル。ほんとに凄いと思いました。

今年もあと2ヶ月となりましたが、覚悟を決めてイキイキと過ごしましょう。

実るほど頭をたれる稲穂かな

2015年10月01日コメントをどうぞ

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稲刈り前の黄金色に染まった稲穂を見ながら、『実るほど 頭をたれる 稲穂かな』という言葉が思い浮かびました。これはご存知のとおり、謙虚さの大切さをわかりやすく表した言葉です。

ですが、稲穂は最初から頭をたれているわけではありません。

苗の状態から育っていく時は上へ向かって、わき目も振らずまっすぐに伸びています。

人間も、若い時は一生懸命に少々無茶をしてもまっすぐ伸びていったほうが、歳を重ねた時に大きな実りを得ることが出来るということだと思います。

一生懸命にまっすぐに生きて、時には失敗を積み重ね事もあるかもしれませんが、そんな経験を積みながら歳を重ねてこそ、謙虚になれるのだと思います。

そう思うと『実るほど 頭をたれる 稲穂かな』また違ったイメージがわいてきます。謙虚な気持で私たち人間も『実りの秋』を向かえましょう。

バランス

2015年09月01日コメントをどうぞ

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お盆のお経回りの時、ある檀家さんが、「ヒグラシは名前の通りで日暮れの頃に鳴くセミですのに、最近は朝方に鳴くんですよね~」と言われていました。

 

さらに、「ヒグラシが鳴くのは求愛行動で、夕方に涼しくなってきた頃に鳴いて活動していたのが、最近は気候のバランスがおかしくなって、夕方になっても涼しくならないので、涼しい朝方に鳴くようになったんじゃないですかね~」といわれていました、

 

セミは近年の気候の変化に対応して、子孫を残す為のすべをちゃんと実行しているという事になります。

 

お彼岸の中日は昼と夜の長さが同じで、バランスの良い日で、気候も良くなり過ごしやすい爽やかな時期でもあります。

 

この事を、お釈迦様の片寄らないバランスの良い考えや行動は、生きやすい生き方の第1歩ですという『中道』という教えに重ね、このすばらしい日を真ん中に挟んで1週間に普段の生活のバランスの乱れを修正しましょうというのが『お彼岸』です。

 

気候も世の中も、バランスが崩れてしまったと思える事の多い昨今です。こういう時こそ、普段のバランスの乱れを修正しましょうという『お彼岸』の本来の意味を考え、気候のバランスの乱れに対応する事を考え実行する時だと思います。

 

留守番

2015年08月04日コメントをどうぞ

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ある方から「お盆って、御先祖様はお墓から家に帰っておられるんですから、お墓に行っても留守じゃないんですか」と尋ねられました。お盆行事は御先祖様を家にお迎えする行事ですから、そのとおりでお墓は留守という事になります。

昔の人は、留守のお墓は私達が掃除をして明かりを灯して様子を見に行っておきますから、安心して家に帰っていてくださいね。という気持ちでお墓に行っていました。ですからお盆のお墓参りには『留守番』の思いがこめられていたという事です。

家には誰もいない事を、“留まって守る”と書いて『留守』と言います。私達は出かけていて誰もいないように見えますが、家には姿こそ見えませんが、ちゃんと“留まって守ってくださる”御先祖様がおられるんですよ。という意味です。普段留守番してもらってますから、お盆の間くらいは私達がお墓を留守番しますから、安心して家に帰っていてくださいね。という思いがこめられていたという事です。

『盂蘭盆』とは、インドの言葉『ウランボン』が語源で、自分勝手な行動は、めぐりめぐって自分に戻って来て大変な事になりますよという戒めの言葉です。温暖化など環境の変化に戸惑う我々人間はまさに『ウランボン』の状態にあるといえます。御先祖様に感謝し、普段の生活を見直し改めるとき。それが、お盆です。

TUBE

2015年07月01日コメントをどうぞ

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バンド結成30周年を迎えた『TUBE』のコンサートを見ました。50歳になった前田さんの伸びのあるボーカルは健在で素晴らしいコンサートでした。

前田さんが、「僕たちTUBEは夏のバンドといわれ、夏の歌を多く歌ってきました。でも、若いころは、俺たちは秋でも冬でもやれるんだと反発して頑張っていた頃もありました。でも今はいいんです。歳を重ねた今は、俺たちは夏のバンドでいいんだと、素直に受け入れられるようになりました。若い時は反発することで何かが生まれ、歳を重ねてからは現実を受け入れる事によって何かが始まるんです」と。

これはいい話だと思いました。

若い時は反発する事で成長し、歳を重ねてからは受け入れる事で気持ちが楽になり、さらなる一歩が踏み出せるという事です

これから、いよいよ暑い夏に向かいますが、気候も含めていろんな事を受け入れて、元気に夏を乗り切りましょう。

楽をすると・・・

2015年06月01日コメントをどうぞ

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体調を整える為に、パーソナルトレーニング『S-BODYGYM』に通っています。たいていの人は減量目的ですが、私の目標は、なんと週2回通い2か月で2キロの増量です。

筋肉に負荷をかけて破壊し、トレーニング後の筋肉を再生しようと体が動く時にタンパク質などを摂取し筋肉量を増やそうとしますが、これがなかなか容易ではありません。

ただ重いものを持ち上げるのではなく、筋肉の動きのポイントを押さえながらじっくりと負荷をかけていきますが、どうしても体が楽なほうへ楽な方へと動こうとします。

トレーニングをしながら、これって普段の生活にもいえるなぁと思いました。安易な方へ安易な方へと流され楽をすることばかり考えていると、必ず後でツケが回ってくるものです。

そんなことを思っていると、吉田拓郎さんが30歳の時に作った『ローリング30』という歌の歌詞が思い浮かびました。 ♪三叉路があれば石ころの道を つまずいた痛みバネにして歩け ローリング30(サーティ)転がる石になれ♪

毎日の現実にしっかりと向かい合い、楽な方ばかり見ないで、たとえつまずいたとしても、それをバネとして、転がる石の如く止まることなく毎日を頑張りたいものです。

健康な条件

2015年05月01日コメントをどうぞ

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なりたい自分になる事で、鳥取を活性化しよう!!略して『ナリジフ』というセミナーで、土を育てる事から農業に取り組んでいる方の『人はどうしたら健康になれるか』という講演を聞きました。

農業は知恵と勘。食べ物の90%以上は土から作られるので、人は土によって育てられている事になり、土つくりはとても大切だという事から、3つの健康な土の条件を上げられました。

ひとつ目は、微生物が住んでいる事。2つ目は、水はけや水持ちがいいこと。3つ目は、窒素。リン・カリウムなどの栄養を含み中性である事。

話を聞きながら、健康な土の条件って、そのまま人間にも当てはまるなぁと思いました。

健康な人間の条件も同じように、一つ目は、善玉菌が多くいる事。二つ目は、水はけ、つまりストレスをためない事。三つ目は、栄養分を取り、中性つまり体も心もバランスが取れている事。だと思いました。

言うのは簡単そうですが、実行となるとなかなか難しいかもしれませんが、爽やかな時期をむかえ、何とか頑張って、心も体も健康に過ごしましょう。

頼まれごとは 試されごと

2015年04月01日コメントをどうぞ

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『みらいひろば』というセミナーに参加し、今鳥取で司会業やコマーシャルのMCなど多方面で活躍される山本貴子さんのお話を聞きました。
山本さんいわく、「私は人にものを頼まれたら、断らないようにしています。頼まれごとは、試されごとです。自分に出来ない事は頼まれないものです。何事も、まずやってみましょう。一歩踏み出すと必ず何かが変わります」
「やりたい事は沢山の人に口に出して言ってみましょう。そうするとそれを聞いていた人が、それを覚えていてきっといつか何かを運んできてくれます」
「そして人と話す時は、フルネームで自己紹介し、大きな声で話す。下を向かず笑顔で喋りましょう」。
などなど、前向きにキイキと活躍されている方のお話は、なるほどと思うことが沢山ありました。
春をむかえ、気候も良くなり、新しい出会いが多い季節となりました。何事も前向きに毎日をイキイキと過ごしましょう。

バランス

2015年03月01日コメントをどうぞ

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ある方から、「お彼岸は、何で年に2回もあるんですか」と尋ねられました。

素朴な疑問だなぁと感じながら、「お彼岸は、片寄らない物の考え方をしましょう。真ん中の道を行きましょう。と云う釈迦の教えに、1年に2回、昼と夜の長さが同じで、片寄らない日がある事を重ね、この機会に片寄らない上手な生き方考えましょう。としたので2回なんですよ」と答えると、「じゃあお墓参りは、命を繋いで下さった方々にお礼を言い、生き方を考える機会なんですね」との返事が返ってきました。

さらに、「そうです。ですからお墓に参る事で、彼岸が始まるんです」と付け加えると、「なるほど、そうなんですね」とうなずいておられました。

以前、ブラジルからの研修生さんに、お彼岸の話をしていた時、なかなか適当な言葉がみあたらす、困っていたら、その方が、一言。「バランスですね」と。どうも私はバランスの悪い話をしていたようでした。

気候のバランスも良くなる此の頃。生活のバランスの事も考え片寄らない日々を送りたいものです。

気持ちだよ♪

2015年02月01日コメントをどうぞ

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思いが凝縮された歌詞をじっくり噛みしめるように歌う吉田拓郎さんの曲『気持ちだよ』を聞き感動しました。

♪重たい荷物は 背負ってしまえば 両手が自由になるだろう その手で誰かを支えられたら どんなに素敵な事だろう♪

♪気持ちだよ 気持ちだよ 人と人を繋いでいるのは 気持ちだよ 気持ちだよ そんな気持ちだよ♪

ほんとにすばらしい歌詞だと思います。

人はそれぞれ、いろんな荷物(思い)を背負って生きているものです。その荷物から逃げることなく、しっかりと背負って進めば道が開けていくという事です。

そしてやはり人と人を繋いでいるのは、気持ちです。まだまだ寒い日が続きますが、温かい気持ちでつながり、春を待ちましょう。