*田植えの準備が始まった田んぼに綺麗に花開くレンゲ草を見ると毎年必ず師僧の”僧多門”様の話を思い出す。
僧多門様曰く、『私の母は物の見通しのしっかりした人で、自分の子供といえども容赦はなかった。ある日私の成績表を前にして「お前は頭が悪い癖に勉強嫌いでは、世間の皆様と肩を並べて生きていく事は容易な事じゃありません。お前はレンゲ草におなり。レンゲ草は田んぼの肥やしになるし、家畜の餌になる。お前も世間様の肥やしとなり餌となって人様のお役に立つように努力すれば、お前のような者でもこの世に生まれてきた甲斐を見つける事が出来るというもです。お前はレンゲ草におなりなさい」。その話にみょうに納得がいった私はそれ以来「よし俺はレンゲ草になろう」と心に決めレンゲ草、レンゲ僧の人生を歩んできた。
最近孫娘の机の上に『花ことば』という冊子がおいてあり、何気にレンゲ草のところを開いてみるとレンゲ草の花言葉は”実り多い幸せ”と書いてあるのを見て仰天した。田んぼの肥やしであり家畜の餌である野の花が、”実り多い幸せ”とは・・・・。40年前に亡くなった母の顔が浮かび、思わず「お母さん!」と名前を呼んだ』
私も”レンゲ草、レンゲ僧の人生を歩みたい 🙂
でも、怪し草、怪し僧・・・(#^.^#)