*今日は米子市出身で放浪の作詞家と言われた岡本おさみさんの御命日です。
岡本おさみさんが全国を旅したエッセイとして書かれていた『旅に唄あり』という本が、今年岡本おさみさん生誕80年を迎えるという事で復刻新版が出版されたので読ませて頂きました。
岡本おさみさんは、吉田拓郎さんや南こうせつさんなど沢山のミュージシャンに詩を提供した作詞家さんです。
良く知られている作品としては森進一さんが歌って1974年に歌謡大賞・レコード大賞をとった『襟裳岬』、吉田拓郎の『旅の宿』『落陽』など数え上げればきりがない素晴らしい作品の数々を残された方です。
本を読んでそれぞれの作品の背景や込められた思いにふれ、今更ながら感動し余韻に浸りました。
当初『襟裳岬』はB面の予定だったのを森進一さんのたっての願いでA面に収録されて大ヒットとなった事や、その味わい深い歌詞 🎵北の町ではもう 悲しみを暖炉で燃やし始めてるらしい~理由の分からない事に悩んでいるうち~老いぼれてしまうから~黙りとおした歳月を~拾い集めて暖めあおう~🎵 を見ると、悲しみを暖炉で燃やす事が出来たらいいなぁと思ったり、訳の分からない事で悩んでいるうちに歳を重ねないようにしなければいかないなぁと。
北海道を旅した時に出会った”フーテン暮らしのあのじいさん”とのエピソードを歌った吉田拓郎の『落陽』、新婚旅行で行った青森の温泉宿での奥さんとの実話で書かれた『旅の宿』(アルバム収録の弾きかたりバージョンが好き)は大好きな曲のひとつだけど、曲にまつわる岡本おさみさんの思いや詩に込めた思いをしり、あらためて味わい深く感動を覚えました 🙂
Live73の『君去りし後』の🎵監禁された歌を聞いていると~🎵の”監禁された歌”の意味がはじめて分かり、そういう事だったんだと納得したし、🎵結構テレビが似合う様になったねもう帰ってこなくてもいいよ~🎵と歌われた歌手は誰だったんろうなぁと。
『祭りのあと』にまつわる話では、以前吉田拓郎が「♪祭りの後のさみしさは死んだ男にくれてやろ~祭りのあとのさみしさは死んだ女にくれてやろ~♪のこの歌詞を思うとこの歌は、もう怖くて歌えない」と言っていた意味が、しみじみと分かるような気がしました。
そして岡本おさみさんは従弟がお坊さんで、なんと学成寺の干与人という役を務めて頂いていた方がそのお坊さん。不思議なご縁にビックリする。
詠み終えると、なんとも言えない余韻が残りほんとに味わい深い素晴らしい復刻本だった。
そしてついつい『落陽』を 🙂
『旅に唄あり』
裏表紙