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11月14日(月) 他人事ではない 

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鳥取市人権教育協議会の宗教関係団体人権問題研修会が鳥取市人権交流プラザで開かれ出席した。今回は、『若年性認知症問題について』という演題で、講師先生は自らも若年性アルツハイマー病と診断されながら、若年性認知症問題に取り組む会「グローバ」代表として認知症問題に取り組んでおられる藤田和子先生だった。

「65歳以下が若年性認知症なんです」と話しだされた先生の体験に基づくお話は、切実なものがあり考えさせられる事ばかりだった。

「最初ひどい頭痛がし、そのうち朝食べた物が記憶に無くなるようになり、友達と約束した時間が分からなくなったり、本を読んでいても前のページの内容が分からなくなったり、買い物をしててレジでこんな物も買っていたんだぁと・・・、そんな状況で半年過ごしていましたが、看護師である娘の勧めで診察を受けたら若年性認知症である事が分かりました・・・」などと話される先生の講演を聞きながら、ありゃ~これは他人事じゃ~ないぞ、思い当たる事が沢山あるぞ~と・・・。

最初はまづ自分が困るのが症状だが、段々と回りに影響が及ぶようになり、病気から発生するいろいろな問題に家族や周りの人間がいかに対応するかが問われる事になる。どれだけ早い時点で発見し治療出来るかが大切だが、偏見などの無理解が治療を遅らせてしまう事が多いとの事だった。

回りの人間の穏やかなサポートが症状を進むのを遅らせるが、発症を知る事により無知による偏見から相手の態度が変わってしまったという現実も多くあり。発症後の新たな人生のプランニングを地域社会が如何にサポート出来るかが問われているという事だったが、ほんとに身に切羽詰まる想いがする研修会だった。

研修を終えて帰る時、某H慈院さんが、「私も気をつけな~いけませんわ~」と。すると私をはじめ一同が、「H慈院さんは、全然だいじょう~ぶですよ。だって若年じゃありませんもん・・・」と。何とも・・・。何が大丈夫なのか・・・。ますます他人事ではない。

 

11月13日(日) 晋山式

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*米子市岩倉町の本教寺さんで営まれた新しい住職を向かえるお披露目の式、『晋山式』が厳かに営まれ出席した。

そ~言えば、先月から三度も(日蓮宗2ヶ寺曹洞宗さん1ヶ寺)お目出度い『晋山式』に出席させて頂いた。数十年に一度あるかないかの慶事に、こんなに続けて参列させていただけるのは珍しいし、有難い事でもある。

考えてみると、このようにちゃんと新しい住職を向かえる事の出来るお寺は幸せだと思う。後継ぎの住職がいなくて困っているお寺さんが沢山あるし無住(住職のいない)のお寺も多い。私が代務住職を勤めさせて頂いている若桜町の蓮教寺もその一つだ。そう思うと学成寺はとりあえずちゃんと代替わりしたわけで・・・もうちょっと大事にしてもらってもいいと思う。だがしかし、昨日はあやうく車庫のゴミといっしょに・・・。

スタンバイOK!衣の色の違いは!?

 

祝辞を受ける新住職、中央右

 

お坊さんが一杯

 

記念写真準備中

11月12日(土)  ゴミの山   

2011年11月12日コメントをどうぞ

*午前中車庫を大掃除したところゴミが出るわ出るわ。知り合いの業者さんに取りに来てもらいスッキリサッパリ。「このさいだけ~、処分してもらういらないものはもうないかいな~」と言っていると、奥さんの視線が私の方へ・・・。

ゴミの山

*午後、弥生町にある本浄寺さんの『お会式』法要に出仕(法要に出ること)した。法要後の後席で当然の如く、昨日の正倉院展の事をベラベラと・・・。

昨日の正倉院展はほんとに素晴らしかった。

平日だった昨日でも正倉院展の入り口には、ディズニーランドのように「30分まち」の案内があり、土日は大変な混雑との事。そんな大勢な人で賑わう正倉院展を見て、最近我々坊さんが、「三離れ」(宗教離れ・寺離れ・坊さん離れ)てな事を言っているのが如何に間違った認識であるかを実感した。”離れているのは坊さんだけ”(葬式仏教だけにあけくれている坊さん)という事だ。仏教はむしろブームだ。お会式法要をお勤めしながら、ちょっと反省した・・・。

すたんばいOK

11月11日(金) 正倉院展の続き

2011年11月11日コメントをどうぞ

途中、志戸坂での事故で少し鳥取道へ入る粟倉ちょうで通行止めにあったが、予定より早く午後7時過ぎには鳥取駅南口へ帰って来た。という事で、本日2度目の更新!

奥さんと母に連れられて無理やり!?参加させられた(させて頂いた)今回の読売旅行の『「第61回正倉院展」見学と興福寺「阿修羅像」見物』日帰りバスツアーは素晴らしかった。

22人の中型バスツアーで朝8時20分に鳥取駅南口を出発し、中国道から第2阪奈道を通り3時間半ほどで興福寺へ到着。天平時代を代表する国宝阿修羅像などの仏像を拝観した。外敵を威嚇するかのように怒りの形相をしているのが普通の阿修羅だが、興福寺の阿修羅像は我々を優しく諭してくださるように穏やかなお顔をしておられ、反省を促され心癒されるようだった。今回はガラスケース無しのオープン展示で至近距離から伝わる迫力は感動的だった。

なんとも心癒される穏やかな仏像のお顔を拝見しながら、世のなかの人々が皆このような穏やかな顔になれたら・・・と思いながら、恐る恐る側にいた我が家の阿修羅さんを見ると、今日は穏やかに・・・。

正倉院展では、天平文化を彩どった太刀や献上箱など、見応えのある名品を鑑賞した。その中でも、足利義政や織田信長そして明治天皇など歴代の天下人を魅了した香木『蘭奢待』には圧倒されるような迫力があった。沈丁花科の木に特殊な樹脂が付着して出来たこの香木は室町時代から『蘭奢待』として知られ、1000年の歳月を経た今尚、香りの成分をとどめているとの事だ。

明治天皇が、『蘭奢待』の香りを薫じられた時、その場が香りに満ち、「くんえんほうふんとして、あんぐうりみつ」と表現されたそうだ。ちょっと難解だけど・・・。

聖武天皇が出家された後に着用されたという袈裟にも感動した。音声ガイドでは、「袈裟は、濁った色という意味のサンスクリット語カーサーヤが語源で、本来ボロ布を縫い合わせたものです。そう言う事も意識してこの袈裟は作られています」などという説明があった。聞きながら、「本来ボロ布で質素なものだった袈裟を、近年お坊さんが金襴のきらびやかな袈裟を着用するようになり、それを称して”大袈裟”というようになりました・・・」などという話が加われば、面白かったろうに・・・と思いながら、”大袈裟”をまとっている自らの反省も込めて想いをめぐらせた。

総勢23名のツアーだったが、御年輩の方が多く、後ろの席のおばちゃんグループは、バスに乗った途端、喋りっぱなし・・・。「うちげの孫がな~・・・」。「そげか~、さ~さ~、うちげもだが~・・・がっははは~」と・・・。バスのエンジン音より賑やかだった。

興福寺五重の塔

 

  • 五重の塔と・・・
  • 掲示板に耳の痛い言葉が・・

 

正倉院展到着

 

奈良公園のバンビちゃん

11月11日(金) 正倉院展

2011年11月11日コメントをどうぞ

読売旅行の日帰りバスツアーで、奈良の興福寺と、奈良国立博物館の正倉院展に行って、今、帰り道のバスの中 。

天平時代の国宝の数々を拝観したが、中でも、香木『蘭じゃ待』は、印象深かった。

バスの中、スマートフォンで更新してたら、酔いそうになってきたんで、中断・・・

11月10日(木) ドキッとする話だった

2011年11月10日コメントをどうぞ

お寺に来られた方と、「年寄り笑うな行く道だ・・・」という話になり、話をしながら、先日新聞で見た姥捨て山の話を思い出した。

ある男が自分の母である老婆をかごに入れ、前を自分が引き、後ろを孫が押して山へ入り、この辺でよかろうと老婆の入ったかごを置き帰る事にした。少し山を下り始めた時に孫が、「大事な忘れ物をしたから戻って取って来る」という。お父さんは「忘れ物なっどしていないぞ」と言って山を降りようとした。すると孫が、「お父さんが老人になった時に、かごがいるから取りに戻る」といい。それを聞いたお父さんは反省して老婆を連れ帰ったとのこと。

ちょっと、ドキッとする話だった・・・。

11月 9日(火) 8本の指

2011年11月09日2件のコメント

東伯町八橋の法輪寺さんで会議があり出席した。来年の6月に鳥取県当番で米子全日空ホテルで開催される『中四国教化研究会議』という大そうな名前の会議があり、その運営委員会が12月初旬に開かれるので、その打合せを行い資料を作成した。

先日学成寺で受講したコーチングの講習を受ける事にしようという話になったが、100人の参加者のお坊さんが素直に講習を受け入れる事ができるかどうかちょっと心配・・・だ。

来年で36回目を向かえる会議だが、私の過激な!?提案で、「場所がホテルなんで、開会式でお経を読むのも、研修中に袈裟衣を着用するのも遠慮させてもらいましょう~」と。果たして、運営委員会でどうなるか・・・。脚下となるか・・・。

いつも事務仕事をして下さる法輪寺さんの御子息が、11月1日から、千葉県市川市にある法華経寺というお寺で始まっている100日の荒行(1日に7回の水行に読経三昧の修行)に入られている為に書記さんが不在で、私がパソコンを打つ事になった。そばで見ていた宗務所長さんはパソコンが不得意のようで、「学成寺さん~、8本の指が動いとりますな~」といわれるので、「一応10本あるんですけど~」と・・・。相変わらず私のせいで脱線が多く・・・。

パソコンを前に

11月 8日(月) ホラは吹ける

2011年11月08日コメントをどうぞ

*夕べ2階でトランペットの音がするので何事かと思ったら、甥っ子が吹奏楽の練習の為にレンタルしたトランペットを吹いていた。結構上手に音を出していたので、「どれどれ、おじちゃんも・・・」と言って、吹こうとしてみたが音が出ず、するとそばから、「おじちゃんの吹くのは、ホラだけ」と・・・。年輪を重ねた人間の”ホラ”は一味違うぞ~と思ったが、ホラはホラ・・・。

音が出ず・・・

*12月22日の『星祭り祈願祭』のお札作りを始めている。お札に名前と性別を書き、さらに来年の星(生まれ歳によって変わる)のハンコを押して仕上げ。そして『冬至祭』で御祈祷をして来年のお守りとしてお渡しする。

先代住職がいた頃は、取りかかるのが遅く「もっと早くしなさい」と怒られていたものだが、年々歳を重ねるごとに気がせれて書き始めるのが早くなっている。

お札を書きながら、各家の家族構成が垣間見え悲喜こもごもの事も。お札に書かれている年齢は数え歳なので、自分が思っている年齢よりも大きい事になり、嬉しいようなそうでもないような・・・。特に自分の年齢を見て、「え~っ」と毎年驚く・・・。自分の年齢を確認しながら、こりゃ~”ホラ”ばかい吹いている場合じゃないと反省・・・。

お札つくり

11月 7日(月) 出たぁ~

2011年11月07日コメントをどうぞ

出たぁ~!落合監督の非情采配!。私が監督(そんあんありえんけど)なら絶対に岩瀬投手の続投だなぁと思った。岩瀬投手が続投して、仮に打たれたとしても、きっと「岩瀬が打たれたんなら仕方がない」と中日ファンは受け入れるだろう。藤川が(直球勝負にこだわり)打たれたら、阪神ファンは・・・。黙っていないかもしれないが・・・。

試合には勝ち、2年連続10度目の日本シリーズ出場となったが、長年中日を支えてきた岩瀬投手の心中を考えると、なんかヒジョ~に後味が悪い・・・。完全試合目前で降板させられた山井投手の日本シリーズを思い出した。私には、野球少年たちの夢を打ち砕く采配のように思えてならない。

プロの世界は勝ってナンボなのはわかるけど・・・。監督としてはあれでいいのかもしれないけど・・・。私はイヤダ。人間味溢れる采配を望みたい。が、やはり勝ってナンボか・・・。

しかし試合は面白かった。0対0の6回裏、1アウトから荒木がファーボールを選び、その後ランナーとなった荒木選手が館山投手を揺さぶり5度の牽制球を投げさせバッターに集中できなくさせた。それが井端選手の意外(本人もビックリ)!?なツーランホームランを生みだす結果となった。アライバのコンビは何かをやってくれそ~な予感があるが、まさかホームランとは。野球はつくづく面白いと思った。我が阪神タイガースにはとうてい出来かねる芸当だ。おそらく新井選手だったらボールになるスライダーをひっかけてショートゴロダブルプレーでジ・エンドだろう・・・。

我が家の中は、人間味あふれる采配を望みたい・・・。

勝つには勝ったが・・・

11月 6日(日) 1打の重み

2011年11月06日コメントをどうぞ

*若桜町の蓮教寺で法事をお勤めした。お元気な時はお寺によくお参りされていたおばあちゃんの7回忌の法事で、久しぶりにおばあちゃんの笑顔が思い浮かんだ。後席の時、お施主さんの奥さんが、「おばあちゃんのお葬儀の食事の時、この子がみんなの前で、いただきます~と言って手を合わせてくれたんですよ~」と嬉しそうに話しておられた。その可愛い女の子さんも早9才で小学校3年生。「みんなが七つ歳を取ったんですね~」という事に。私は五つくらいかと・・・思いたかった。

閑散とした蓮教寺前の蔵通り

*午後は学成寺にもどり、小祥忌(1周忌)の法事をお勤めした。こちらは、可愛い6ヵ月の女の子の赤ちゃんを連れてのお参りだった。お経中もおりこうさんでお行儀よく愛想を振りまいていたので、法事を終えて、「私も毎日、おりこうさんに、お行儀よくしてるんですけど~」と言おうと思ったが、奥さんが側にいたので、やめた・・・。やはり子供さんや孫さんがお参りして、賑やかなのは何よりの供養だと思う。

*法事を終えてテレビをつけると、画面が女子ゴルフの「ミズノクラシック」最終日、16アンダーで並んだ上田桃子選手とフォン・シャンシャンシャン選手の優勝をかけたプレーオフの激闘を映し出していた。手に汗握るプレーの連続でついにプレーオフ3ホール目で見事バーディーを決めた上田桃子選手が優勝となった。バーディーパットが決まった瞬間、思わず「よっしゃ~!」と。

3ホールにわたるプレーオフの激闘を制し、2年ぶりの優勝を飾ったインタビューで、「もう勝てないかと、おもいました」と号泣する上田桃子さんの姿に感動した。横峰さくら選手も一緒に優勝を争っていたが、17番ホールで桃より一足先に散ってしまった。

上田桃子さんの優勝スコアは3日間で通算16アンダー。我々素人が100のスコアで3日間ラウンドしたとしたら、通算84オーバーになるので、16アンダーと比べるとちょうど100打差となる。このへんがプロの凄い所。

しかし、華やかに見えるが、ツアープロとして生活が成り立つ選手は多くのプロゴルファーの中のほんの一握り。厳しい世界だ。テレビ中継を見ながら、1打の重みをすごく感じた。毎日の1日の重みも忘れずに感じたいものだ・・・。