*午前中大祥忌(3回忌)の法要をお勤めした。お施主さんのおばあちゃんが孫さんに手をひかれている姿が微笑ましかった。「昨年の一周忌は小祥忌、まず は小さな祥(さいわいに)かえ、今年の3回忌は大祥忌と言うんです。さらに大きな祥(さいわい)にかえていくというという願いが込められているんですよ」 などとお話しした。三人でのお参りだったが、孫さんが私の話にうなずいてくれる姿に嬉しい思いがした。
*午後は、お寺の事、プライベートの事まで大変お世話になった総代さんの満中陰忌法要をお勤めした。初七日から六・七日まで伺ったお逮夜供養では、故人 が可愛がっておられた孫さんが毎回お線香を立てて手を合わせ、お経本を配り家族みんなでお経を読んだ。今日も孫さんが本堂でお経本をみんなに配り、一緒に お経を読み供養を勤めた。孫さんの読むお経の声におじいちゃんの遺影が嬉しそうに微笑んでおられるいように感じながらお勤めさせて頂いた。
後席で、糖尿病などで体の一部が壊死し切断された方の体の一部分(たとえば足とか)はどうなるのだろうかという話になり、「そういう体の一部分の供養を された事はありますか」と尋ねられた。「供養というか、今までの感謝をこめてのお勤めになるんでしょうが・・・、私はないですけど~。今まではないですけ ど、もし依頼があればお勤めしますけど・・・」などとと答えながら、なんとも微妙な話(現実)だなぁと思った。
お寺に帰って我が家の看護師さんに聞くと、「医療側で処分(言葉が悪いが)するか、火葬にするか患者さんが選択されてましたよ、昔は」と。なんともあっさりした答えだった。看護師さんがあっさりなのか、うちの奥さんがあっさりなのか・・・。
気になったので、あるお葬儀の業者さんに尋ねた所、体の一部として行政の方で手続きを踏んで火葬にする事が多々ありますとの事だった。ちなみに体の一 部の火葬料金は19,800。高いのか安いのかよく分からないが・・・。後、医療関係に委託された場合は病院がまとめて業者に火葬を委託するそうだ。
なんとも生々しい話かもしれないが、勉強になった。
*阪神ー中日戦のデーゲームが気になりお寺に帰りテレビをつけたら昨日に続き延長戦になっていた。しかも10回の裏ツーアウト、ランナー一塁。バッター は和田だった。ピッチャーは福原だったので、こりゃ~打たれるわ~と思った瞬間、案の定、「和田打ったァ~、大きい大きい~、レフトバックゥ~ジャン プゥ~取れませんフェンスにあたった~。サヨナラサヨナラです~中日今季初のサヨナラ勝ちィ~」。気分が悪くなり、すぐにテレビのスイッチを消した。故人 も熱心な阪神ファンでおられたので、思わず遺影のお顔が浮かんだ・・・。「なにしょ~ッ だいな~、ほんにィ~」と言っておられた・・・。