2月28日(月)
*夕べお逮夜回向に伺った檀家さんで、お経の後話をしていると、御主人が、「ハスの花は汚い泥 沼の中から綺麗な花を咲かせるんですよね。泥沼がこの世の中に譬えてあるわけですけど、私は泥の中でドロドロになりながら一生懸命生きて、レンコン(蓮 根)になりたいです」と言われた。
ほとんどの場合お坊さんの話は「泥の中から清らかな花を咲かせましょ~」と綺麗事のようになるわけだが、これはいい話だと思った。
すると側におられた奥さんが、「じゃ~、おと~さんはレンコン、私はハスの華ですね~」と。さらにいい話なった。
以前軽井沢にある臨済宗の座禅堂で座禅をくんだ時、臨済宗のお坊さんが、「コップに泥水を汲んでそれを静かに数時間置いてみて下さい。泥は沈澱し上の方は綺麗な澄んだ水になります。座禅とはそういうものです」と言われた事を思い出した。
たしかに時にはじっとして心を落ち着かすことも大切だけど、人間ってじっとしていては生きられないので動く。やはり泥沼の中で・・・という方が現実的かもしれない。我が家もドロ・・・。
2月27日(日)
*伯母(母の姉)さんの一周忌法要に参列した。自宅でのお勤め7か ら始まり、お墓にお参りし、その後菩提寺の青谷町専念寺さんで法要が営まれた。産婆さんだった伯母さんは私が生まれた時に取り上げて下さったとの事。お陰 さまで、こんなに大きく(歳だけは)なった。お仏壇の横の写真が、「やっちゃん。おおきゅ~なんさって~」と言っておられるようだった。
家でのお経の後、専念寺の和尚さんがちょっとだけお話をと、「供養とは偲ぶ事、存在を意識してあげる事です。私達でも挨拶されて無 視されたら気分が良くありませんよね。ほとけでなく、ほっとけにならないように・・・」。さらに、”心は見えないけど、心づかいは見える”の宮沢章二さん の詩を引用され、「見えない世界には見えないものしか届きません。お供えされている御飯や果物は届きませんが、気持(供養の)が届きます」この辺りまでは 良かったが、段々話が長くなり・・・。 見えない心ずかいよりも、おこずかいが欲しい・・・と不謹慎な事を思いながら・・・。
専念寺さんの本堂にある地獄絵図の中のエンマ大王を眺めながら、子供の頃はエンマさんが怖かった事を思い出し、僕たちが子供の頃はこの怖さが何かの歯止めになっていたんだけどなぁとしみじみ思った。(その割には・・・)
今やエンマ大王より怖い・・・。一瞬、エンマ大王の姿が奥さんに重なって見えた。
エンマ大王 専念寺さん本堂
久しぶりに親戚一同が元気に集い賑やかな供養となり、伯母さんも喜んでおられた事だろう。今回もいつもとは逆の立場で法要に参列 し、よい勉強になった。何事も我が振り直せという事で・・・。しかし、礼服を着て参列していたのに、お墓参りの時に母が和尚さんに余計な事を言うので正体 がバレてしまった。
専念寺さんオリジナルの有難いせんべい
2月26日(土)
*7回忌の法事を勤めた。上は小学校4年の男の子さんから下は8 歳・3歳・3ヵ月の女の子さんまで4人の孫さんが揃い賑やかだった。母が3歳の女の子さんに、「何歳ですか~」と聞くと、逆にその子が母に、「おばちゃん は何歳~?」と。母が、「おばちゃんは、いっぱい歳をとったから歳を忘れただが~」。女の子さんは納得していないようだった・・・。私の歳を聞かれなくて 良かった・・・。
法要後、子供達に、「お父さんやお母さんに怒られない方法を教えてあげようか~。怒られる時は、お口や両手が悪い事をしてるんだよ ね~。じゃあその悪い事をした両方の手のひらを頭の上で合わせてごらん。そしたらね~、その手を胸のところまでおろして下さいね。これで悪い事をした手が 使えなくなったでしょ~。じゃ~そのかっこのままで、”ゴメンナサイ”」。合掌の姿はそういう事ですとお話しさせて頂いた。
七年の歳月を経て賑やかになり、供養を受けたおじいちゃんも喜んでおられた事だろう。
2月25日(金)
*外出から帰ってくると母が、「エホバさんが来んさってな~。聖書を開いて・・・」と。
置いて行かれた冊子を見てみると、『目ざめよ!』 もっと健康に五つのポイント と書かれていた。五つのポイントとは、①賢く食べ る。「ほどほどの量を、とくに植物を」 ②基本的なjケアを忘れない。③体を動かす。「もし運動が錠剤に出来たら、世界で最も広く処方される事だろう」 ④予防する。災いを見て身を隠すものは明敏である」 ⑤自分と家族の意識を高める。「健康に関する知識を身に付け、自分と家族の改善を図る」
いずれも、なるほどと思われる事が書かれたいた。
運動を錠剤にというのは面白い話だ。そんな人が出たら、ノーベル賞ものだろう。ぜひとも処方を・・・。
母は、聖書を一緒に読むようにうながされたらしいが、いつも銭湯(元湯温泉)の帰りに、「あ~天国だ~」と言っている母なのでちょうどいいかもしれない・・・。
2月24日(木)
*夕べ、学成寺の総代役員会が開かれ、昨年お預かりした維持会費の使途報告をさせて頂き、懸案となっている本堂のエアコン設置の事、さらに、今年度の行事の事などが話し合われた。
総代さん方から、「おしょにんさんが言いにくい事があった時は、わしら~総代の名前をだしてもらったらええですけ~」という話になった。なんとも有難い話だ。つくつく私は幸せな住職だと、いつになく謙虚な私だった。
*昨日の午後は、全国の日蓮宗寺院に毎月届けられる『宗報』を編集しているエディットセブンの成田さんから電話取材を受けた。予想どうり約40分間私の喋り放題・・・。はたしてどんな記事になるのやら。4月号が楽しみだ。が、ほとんどが脚下されそうな・・・。
*今日は69歳で旅立たれた御婦人のお葬儀をお勤めした。遺影のにこやかな笑顔に人柄が偲ばれた。一年前に孫さんと一緒に撮られた 写真との事だった。その可愛い5歳の女の子さんが、お焼香に出て来た時、導師をしている私に手を振ってくれ、私も手を振りたかったが、が、さすがにお経中 で・・・。ちょっと早い旅立ちだったかもしれないが、賑やかに孫さんに送られたおばあちゃんは幸せだったと思う。
お戒名を浄光院と授けたが、穏やかに日の差す一日で、まさに浄らかな光の一日だった。
2月23日(水)
*先日(20日)の常忍寺さんでの『水行祈願祭』が今朝の日本海新聞に写真入りで載っていた。良く見ると写真の右上にちゃっかり私が写っていた。
*中電ふれあいホールで開かれていた『鳥取お遍路会』(岡崎まさ子さん代表)さんによる写真展を観に行った。ほのぼのとしたお地蔵 さんや、手を合わすお遍路さんの写真が沢山展示してあり、和みの空間となっていた。四国八十八ヵ所を回るお遍路さんの様子が伺え、ほっとする雰囲気の写真 展だった。
般若心経の写経も展示してあり、岡崎さんと、「色即是空・空即是色、あるけど無い、無いけどある。分かりませんよね~」と 言いながら、ドーナツの話をした。「ドーナツの真中は何も無いですよね。でも何も無い真中の穴が無かったら、ドーナツじゃ無くなりますよね。だから、何も 無いはずの物(穴の空間)によってドーナツはドーナツたり得る。あるけど無い・・・」結局訳が分からなくなってきた・・・。
作品をバックに
*帰りの車の中、NHKラジオが国会中継をしていた。天下りがどうのこうの、天下って無いとか下っているとか、話の内容は”下らない”話に思えた・・・。
下っているけど、下って無い。下って無いけど下っている・・・。こちらも訳が分からない。
2月22日(火)
*日蓮宗鳥取県宗務所(鳥取県の総本部)のある米子市 岩倉町の本教寺さんで開かれた鳥取県日蓮宗寺院の「協議員会」が開かれ出席した。宗務所長さんの任期が終わるので、今後の事などが話し合われたが、世の中 の流れを敏感に察知し、お寺やお坊さんを覆っている閉塞感の打開策を見いだせるような事になって行けば良いが・・・。
見事な好天で米子市から見える大山が綺麗だった。こちらは閉塞感の無い見事な景色だ。この晴れやかな景色にあやかりたい。が・・・。
私の心のような晴れやかな景色!? 「どこが~ぁ」と言われそうだ・・・。
2月21日(月)
*プロ野球のオープン戦がボチボチ始まった。今年からボールのカウント表記をボールを先にストライクを後の順に定めるとの事。なんか慣れるまでに時間がかかりそうな気がする。
最初の頃は空振りだけ数えて三振でバッターアウトだったようで、投手は下手投げで、打者の打ちやすい球を投げていたそうだ。それ で、打てる球を見逃した打者に「打ちなさい!(ストライク)」と忠告し、打たせまいと抵抗しだした投手に「正しく投げなさい!」と警告したようで、ボール はunfair baii 不正球の略との事だとされる。てな事が先日の読売新聞に書かれていた。面白い話だ。
打ちやすいボールを投げ合うような世の中になればと思うが・・・。どうも unfair baii 不正球の多い世の中だ。
2月20日(日)
*昨日、百花堂さんのギャラリーへ「こころ舞」さんの個展を観に行った。素朴で柔らかいタッチの可愛らしい絵が描かれたポストカードに囲まれほっとする個展だった。
カードには「take it easy」(気楽に行こう)の文字が。来月の山門掲示板はこの言葉にしようかと。
*今日は、行徳の常忍寺さんで開かれた「節分水行祭」に出仕し司会を勤めた。100日の荒行を終えたお坊さん6人による水行の後、祈願祭が執り行われたが、水行を見ながら、目が覚めたような気がした。
水行は寒い方が有難味があるが、今日はあいにく!?好天でわりと温かく・・・。
2月19日(土)
*今朝は冷え込み寒かったが、空気が澄んでお寺の二階からはるか大山が見えた。早速デジカメで写してみた。三脚で固定してズームで撮ったがイマイチの写り。これが小型デジカメの限界かもしれない。
真中やや左、屋根の上の電線の向こうにかすかに見える
今朝の空気のように人間の心も澄んで・・・。
*破たんした「武富士」の元会長(故人)夫婦からの長男への株贈与をめぐり、追徴課税処分が取り消され国が400億円の利子分を含めると約2000億円の還付金をはらう事になったというニュースを聞いて驚いた。
国税局から2000億円を取り戻すとは、してやったりの凄い話かもしれないと思った。ちょっと違うかもしれないが、Vシネマの『難波金融伝ミナミの帝王』の竹内力ふんする万田銀次郎が思い浮かんだ。
しかし、「武富士」の利益は法外の利息で得た利益なので、その還付金を被害者に返してこそ話が完結ではないかと思う。
しかし、2000億円とは・・・。一般庶民には気が遠くなる様な実感のわかない金額だ。
『難波金融伝ミナミの帝王』は、竹内力ふんする「万田金融」の万田銀次郎が、トイチ(十日で1割)の利息で客に貸した金を手段を選 ばず回収する事から、”ミナミの鬼”と呼ばれる。追い詰められた客は他の悪徳業者にもだまされ多額の借金を背負うが、最終的には万田銀次郎が悪徳業者にひ と泡吹かせお金を取り戻し、借金はチャラになり、最初は「あんたは鬼や~」と言われていた客から、「万田はんのお陰です~」と感謝されハッピエンドとな る。人情あふれる水戸黄門のようなストーリー。
パターンは水戸黄門のように決まっているが、手の込んだストーリーと演出が面白く世の中の裏の面を映し出し、最後の万田銀次郎の決 め台詞が印籠のように決まり、安心して楽しめる。ケーブルのチャンネルNECOで放映しているので時々見ているが、パターンは決まっているにも関わらずあ きる事はないドラマ(Vシネマ)だ。
2月18日(金)
*東京都大田区池上にあ る日蓮宗の総本部の「日蓮宗宗務院伝道部」という所から、毎月全国の寺院に配布されている『宗報』の4月号で、地域の中で活動しているお寺を紹介するコー ナーを作るので、第1回目に学成寺さんの記事を載せさせて下さいと連絡があった。すぐに調子に乗る私は、早速来週専門の業者さんを通して電話での取材を受 ける事になった。
のぞむ所ではあるが、何しろホームページはこのあり様。確かにテレホン法話や本堂で「花まつりライブ」をして多少なりとも活動はし ているが、「皆の宗 臨機応派」をはばかることなく名乗る学成寺なので、宗門の『宗報』に載っても良いもんだろうかと・・・。それでも良いですとの事だっ たが・・・。
私の言いたい放題の電話取材になりそうな・・・。「いい加減にしてくださいよ」と苦言を呈す奥さんの顔が思い浮かぶ。
*去年の秋、「なにこれ珍百景」の番組からタイガースグッズがあふれる変わったお寺という事で取材依頼があり、取材に行くかもしれ ませんと3回も電話連絡を受けたが、阪神タイガースが終盤の肝心な所でのまさかの失速により優勝を逃したお陰で没になった事を思い出した。タイガースのせ いで全国区になる!?チャンスが・・・。とても残念だった。
2月17日(木)
*トイレに相田みつをさんの日めくりが置いてあるが、『トマトがトマトである限りそれはほんもの トマトをメロンに見せようとするから にせものとなる』 と書いてあった。
なるほど確かにその通りだが、トマトをメロンに見せるのも面白いような気もする・・・。でも偽物の多い世の中、何が本物で何が偽物か、基準が難しい。
以前、歳末助け合い募金で米子の高島屋前に衣姿で立っていた時、通りかかったオバサンから、「わるいけど~、あんたたち、本物のお坊さんですか~」と言われた事を思い出した・・・。
2月16日(水) 日蓮聖人お誕生日
*昨日がお釈迦様の御命日で、今日は、日蓮聖人のお誕生日。だがしかし、宗門でも誕生祭のようなイベントもなく(学成寺でもないのでエラそうに言えない が)。静かなお祝いの日となった。常日頃、「クリスマスに負けるな」などと言っているが、引き分けにも持ちこめていない・・・。のが現状。
金正日さんも今日が誕生日。北朝鮮は賑やかな事だろう。
*日刊スポーツの『猪木のコトバ』というコラムで、アントニオ猪木さんが、「大相撲の八百長問題 今さら何言ってる!。ほったらかしにしてきた文部省の責任だァ」とのたまっていた。
さらに、「八百長と言えば、プロレスはずっと色眼鏡で見られていた。しかし、どんなにショーだと言われても、オレは全力で戦ってきた。これだけは言いた い。決められたルールの中で、ギリギリ命を張ってきたんだ」と書かれていた。このへんに相撲界も見習うべきところがある様な気がした。が、相撲界のみなら ず世の中にも同じ事が言えそうだ・・・。
2月15日(火)
*夕べ、銭湯(元湯温泉)へ行ったらテーブルの上に籠があり中にチョコレートが入っていた。バレンタインデーという事で、小さなサービスが微笑ましかった。
お湯につかっていると、久しぶりに会った人同士が会話がが聞こえてきた。「久しぶりですな~。どげななか~」。「雪かきで、よ~に くたびれましたわ~。若いもんは、休みの日でも雪かきをすりゃ~しませんけ~な~」と。聞きながら、私は自分は若いつもりで若者の僕は雪かきをしたけど な~と思いながら、会話をしているオジサンをみると、どうも私と同じくらいの年齢のようだった・・・。
*今日2月15日は、「釈尊涅槃会」。お釈迦様の御命日という事で、鳥取市仏教会長の本浄寺さんで仏教会の涅槃会法要が営まれた。
お釈迦様は亡くなられる時に北枕で右脇を下にしておられたので、仏教徒はこれに習い亡くなった時に北枕にするようになった。それで 北枕イコール死というイメージから北枕が敬遠されることになってしまったわけだが、お釈迦さまが北枕にされた理由を知ると、そうでない事が分かる。
当時の人は、地球の地磁気が北から南に流れている事を知っており、北に頭を向け南に足を向けると頭から足へスムーズに気血が巡り体に良いというい事が分かっていたとの事。それで、激しい食中毒だったお釈迦様は臨終の際に体に良い方法で休まれていた。というのが北枕。
最近の調査によると、牛や鹿は北方向に体をそろえて休む事が多いそうだ。渡り鳥もそうだが、多くの生き物は地磁気を感受する能力をもっているとの事。人間も本来そのような能力を持っていたはずなのに、文明が発達しすぎて・・・。
ギックリ腰にも北枕は良いはずだ・・・。
イーグルス 2月14日(月)
*録画していたNHKの番組『SONGS』で放送された「イーグルス」特集をようやく見た。昔の貴重な映像や最近の活動などが映し出されとても面白かった。
放送の最後に名曲『DESPERADO』(ならず者)の映像が流れ、なんとも感動した。素晴らしかった。
♪デ~スペラ~ド~(ならず者よ) どうしてまともにならないんだ ♪
♪デ~スペラ~ド~(ならず者よ) もう若くはないんだ ♪
♪デ~スペラ~ド~(ならず者よ) さあ目を覚ますんだ ♪
感動したが、若い頃に聞いた時とは違い、なんか私に歌いかけているみたいでドキッとした・・・。
♪明け方には 雨が降るかもしれないが 頭上には虹がかかっているはずだ ♪
♪お前を愛してくれる人を見つけろよ 誰かに愛してもらうんだ ♪
♪手遅れにならないうちに ♪
素晴らしい歌詞だ。先日NHKの番組で『無縁社会』という番組があったが、終わりの歌詞は『無縁社会』にならない為のキーワードのようにも聞こえた。
3月の来日公演を楽しみにしているDESPERADO(ならず者)が沢山いる事だろう。
お葬儀 2月13日(日)
*79歳で旅立たれたおばあちゃんのお葬儀を勤めた。母が境内に咲いていたクジャクツバキをたまたま本堂の花立てに入れていたが、このクジャクツバキは昔このおばあちゃんに頂き境内に植えたものだったとの事。おばあちゃんも喜んでおられたかと思う。
お棺の上の布帯に寄せ書きがあり、「おばあちゃん、小さい時から沢山世話になって有難う」とか、「おばあちゃん、折り紙教えてくて有難う」などと孫さんの書かれた文字があり、沢山の感謝の言葉が綴られていた。故人の人柄が偲ばれ微笑ましかった。
*お葬儀を終えてお寺に帰ってきて玄関を開けると、見慣れない来客があった。刑事さんだった。居合わせた娘が、「お父さん、なに悪いことしただ~」と・・・。
馬場の町のH慈院さんの境内の防犯カメラに映り捕まった人が、学成寺の浄行さんの水ためからも小銭をくすねた事を白状したので確認に来ましたとの事だっ た。捕まった時結構な所持金(盗んだ)をもっていたそうで、聞くと私のおこずかいの数カ月分だった。その点はうらやましくもあり・・・。
生年月日や役職は正式には何と言うんですかなどと尋ねられていると、私が取り調べを受けているような気分に・・・なった。
とにかく物騒な世の中だ。
熱唱 2月12日(土)
*夕べ、連休で帰省した娘と親子3人でシダックスへ行った。熱唱につぐ熱唱!?でしばしギックリ腰の事は忘れていたが、今だに少し痛みが・・・。3人で3時間はあまりにも短く!?物足りなかった・・・。
♪粉~雪~~♪
だいぶん楽になってきたが、今回の腰痛は長引く、今日で二十一目なので、ちょうど三・七日になるが。
*台所からなにやら良い臭いがするなぁと思っていたら、帰省している娘が今月誕生日を迎えたという事で、奥さんが悪戦苦闘して誕生日ケーキを作っていた。これも、『ボンヌ・ノノ』さんで習ったレシピ通りに出来たようで、さっぱりと美味しかった。しかし、名前のスペルを間違えていた・・・。
ロウソクの数と、歳の数が違い過ぎ・・・。
娘に「だんだんお父さんの歳に追いついて来たな~」というと。「そんなもん、追いつく訳ないが~」と。自分は歳を取らないような気がしていたが・・・。立場的には追い越されているような・・・。
カルボナーラ 2月11日(金)
*お昼の食卓に、奥さんが先日『ボン ヌ・ノノ』さんの料理教室で習った「カルボナーラ」が登場した。卵黄と生クリームで作られた「カルボナーラ」は、腕前はともかく先生に習った通りちゃんと 作れたようで、とても美味しかった。「これは作った人が上手なんではなく、教えて下さった先生が上手なんだよな~」と言いかけたが、「次回からはあなたの 分はありません」となりそうなので、お茶と一緒に言葉を飲み込んだ。
*食事をしながらテレビを付けると、元力士の龍虎さんと巨筒さんが出て半八百長がどうのこうのと喋っていた。半八百長は片方の力士 だけが人情的にわざと力を抜き負ける相撲らしいが、二人の元力士の話はピントはずれで、司会者ともコメンテイターのデーブスペクターさんとも全く話がかみ 合わずお粗末なものだった。それはちょっとまずいんじゃないというような発言もあり、力士の甘さを垣間見たような気がした。相撲界はどうなってしまうんだ ろう・・・。おそらく朝青龍は笑っている事だろう・・・。
いっそのことプロレスのように大相撲ショーとして、土俵にロープを張り、善玉と悪役をこしらえて、4人タッグマッチの相撲とか・・・。お~っと高見盛~、まわしに凶器をかくし持っていたもようです~。と・・・。
しかし、相撲会の心配より、自分の心配をしたほうが・・・。
灯篭 2月10日(木)
*境内にはまだ雪の山が残っているが、雪がだいぶん融けてきた。境内墓地の様子を見てみるとお墓の灯篭が壊れているのが数基見つかった。こんな所にも雪害が・・・。
灯篭の傘の部分が”雪のせい(重み)”で落ちてしまったわけだが、積もった雪がクッションになり、今度は”雪のお陰”で割れずに 残っていた。良かったんだか悪かったんだか・・・。しかも、ちゃんと手で置いたかのように着地していた。やはり良かったという事か。”怪我の功名”とも ちょっと違うし・・・。
似たような事が普段の生活の中にもあるような気がした・・・。
これから12日にかけて、また寒波が到来するらしい。雪は山だけにしてもらいたいが・・・。
シロアリ 9日(水)
*コダマサイエンスさんが、床下の点検にやってきた。庫裡の床下に設置されている換気扇も、床下の状況も、若干湿気の多い所がありますが、問題はなしとの事でひと安心。出来ればまたシロアリ防除の消毒をされておいた方がいいですよという事だった。
「森の木は250年くらいのサイクルで変わり、倒れた木が腐り、それが土となって再生されそこにまた新しい木が育っていくとの事。その木が二酸化炭素を吸って酸素を出す。というのが大自然の流れ。
その倒れた木が腐るのは、木の元の一番固いセルローズをシロアリが食べ、そのセルローズをシロアリの体中にいるバクテリアが分解するからとの事。再生され た森の木々は二酸化炭素をすい酸素を生みだす。なので、自然界においてシロアリは重要な役目を持っているわけになる」。
というような話を以前、あるお坊さんから聞いた事がある。話の最後は、「・・・という事は、シロアリのお陰で酸素がある。自然界のすべては繋がっているんです。それを表したのが、”マンダラ”の世界という事です」。なるほど~と思った。
森の木だけなら良いが、人間の家まで食べてしまうのはちょっと困る。いや大いに困る。しかし自然界の共存共生のバランスを崩しているのは我々人間。地球にとっては人間がシロアリなのかもしれない・・・。
ゲイリームーア 2月 8日(火)
*世界的なブルース・ロックギタリストのゲイリームーアーさんが亡くなった。6日朝、休暇で訪れていたスペインのホテルで亡くなっているのが見つかり、死因は不明との事。58歳だった。
ムーアさんは、北アイルランドの出身で、自らのバンドのみならず、ジョージハリスンなど著名なアーティストとの共演や、本田美奈子さんにも楽曲を提供していた。
去年の4月、21年ぶりに来日し東京・名古屋・大阪などで6公演を行っており、なんと私はグランキューブーブ大阪での公演を観に 行っていた。名曲「スティル・ゴット・ザ・ブルース」での哀愁あふれるチョーキング(右手の指でギターの弦を伸ばす奏法)の泣きのギタープレイは最高だっ た。ギターがうなり、ボーカル曲でも渋い歌声を聞かせてくれていた。
CD Tシャツ
上のCDは「スティル・ゴット・ザ・ブルース」だが、久しぶりに何枚かあるCDのを引っ張り出し、元『クリーム』のジャック・ブ ルース、ジンジャー・ベイカーと共演したライブアルバムを聞いてみた。そんな中で、クリームの名曲「サンシャイン・オブ・ユアー・ラブ」は圧巻の演奏だっ た。冥福を祈りたい。
ミュージシャンは死しても曲が残る。何かを残せる人間でありたいが・・・。
2月 7日(月)
*夕べも『元湯』へ行った。やっぱり温泉は温まる。
『元湯温泉』のお風呂場にはクラシック音楽のBGMが流れている。なんか、お湯につかりながらお風呂にクラシック音楽はちょっとイメージが違うな~と思っていたが、爽やかで落ち着いたクラシック音楽は温泉の湯気にのぼせた頭には、ほど良く心地良いような気がしてきた。
湯船につかりながら、それこそ、♪町にいで湯~が~ シャンシャ~ンわい~て~♪と「きなんせ節」の一つでも流れればと思っていた が、民謡や演歌が流れていると、さらにのぼせあがってしまうかもしれないなぁ~。とか何とか考えているうちに温まり過ぎ、結局のぼせあがってしまっ た・・・。
以前、「鳥取には町に温泉が湧くんだから、駅前広場に”足湯”と作るとか、もっと有効に活用すればいいのに」と言われていた方があったが、私も同意見だ。県庁所在地でしかも駅周辺に温泉が湧くところは少ないとの事。そうしてみると鳥取はほんとに良い所だ。
でも、『元湯温泉』も良いが、箱根の『湯本温泉』にも行ってみたい・・・。
2月 6日(日)
*若桜町の蓮教寺へ行った。だいぶん融けたとの事だがお寺は凄い事になっていた。隣の駐車場には雪に埋もれたままの車があるし、近所のお寺さんの境内には屋根から落ちた雪が山になっていた。
蓮教寺 埋もれた車 西方寺さん
もうこれ以上の積雪が無い事を祈りながら帰ってきた。
帰りの道中、車の異常を告げる警告ランプが点滅し始め、マツダのディーラーへ直行した。しばらく待っていると、係の人が来て、「ちょっとコンピューターの 不具わいがありまして」と。こりゃ困ったになったと思ったら、「コンピューターのプログラミングを変更させて頂きました。これで大丈夫です」との事。なん だかさっぱりわけがわからなかったが、直りましたという事でひと安心。人間の性格もプログラミングも変更できるといいかもしれないが・・・。
2月 5日(土)
*午後お寺の近くの城北高校付近の道路が大渋滞 していた。なんでこんな所が?と思っていたら、城北高校の入試が行われたようで、ちょうど入試が終わった時間だった。マルイ(スーパーマーケット)やロー ソンには「城北高校入試関係者進入禁止」の大きな看板が立ち警備の人がいて物々しい状況だった。
幼稚園の送迎から始まり、高校生になるようになっても親の送り迎え。最近は大学の入学式、果ては会社の入社式まで親が付き添うそうだ。そんな事ではと思うが・・・、その親は私達の年代。我々が悪いという事だ・・・。
以前、法事の後席でそんな話になった時、ある御年輩の男性が、「その、おしょ~さんら~の年代の親は、私ら~ですけ~な~。私ら~も悪いちゅうことです」と言われた方があった事を思い出した。
人のせいにすると気が楽だけど、なんの解決にもならないという事だ。心したいが・・・。
*お寺に来られた方が、ギックリ腰の事を心配して下さったので、「まんだ若いんですけど、お恥ずかしい事で・・・」と言っている と、「若いからギックリ腰になるんですよ。若くて筋肉に柔軟性があるからギックリ腰になるんです。私達(まだお若いが)みたいに歳をとったらギックリ腰に もならんです」と。確かに御年輩の方のギックリ腰はあまり聞いた事がないかもしれない。
私もまだまだ若いという事で・・・。
2月 4日(金)
*世間の”トイレ事情”についてのアンケート調査によると、トイレを綺麗にしている人とそうでない人とでは、世帯年収に約90万円の差があるという結果が出たそうだ。
トイレを綺麗にしている人は段取りが良く友人が多い傾向があるとの事で、社交性が高く、仕事や対人関係にそういった面が評価されるのではないかとの事。なるほど~と思えるが、何とも・・・。
植村花菜さんの『トイレの神様』では、トイレを綺麗にするとベッピンさんになれると歌うが、人間も美しくなり収入が増えれば言う事なしだ。トイレの神様、「烏枢沙摩明王」様の御利益甚大という事か。
早速、我が家のトイレをのぞいてみたが
綺麗は綺麗だが、何とも・・・。
とにかく、こまめにトイレを綺麗にしてピカピカトイレを目指したい。
2月 3日(木) 節分
*一年を春夏秋冬の四つの季節にわけ、さらにそれを六つの説に分けたのが二十四節気で、その中の一つ『節分』が今日の日。昔は『立春正月』といいこの日から新しい歳が始まるとしていたもので、今年は今日は旧暦の一月一日となった。
*ギックリ腰もだいぶん治まり、なんとか無事に『節分祭』をお勤めした。お経を読み、御祈祷を行い、お話をした後、福を呼び込む福引、そして邪気を払う豆まきを行った。
福引の時に、「福引の品物はささやかなな物ばかりですが、テッシュペーパーが当たって、なんだ~テッシュぺーパーが~と思ったとた んに”福”は逃げていきます。テッシュペーパーは有難いな~と思えたら、その気持が”福”を沢山呼び込みます。福引とはそういうものです。まずは謙虚さが 大切です」などと言っては見たが・・・。
豆まきでは、「こっちまで、豆がとどかんで~」と声が飛び交い、本堂内はエライ賑やかい騒ぎになっていた。
加持祈祷
*最近は、「豆まき」よりも「恵方巻き」の方が取り立たされて・・・。クリスマスのケーキ、バレンタインのチョコレート、節分の恵方巻き、それぞれ業者さん達が上手に便乗しているが、「花まつり」に便乗する業者が出てこないものか・・・。
今年の恵方は丙(ひのえ)で南南東。歳神様がおられる方恵方を向いて悪い神(自分の心の中にいる)に影響を受けないように、福を巻きこむと言う願いと、縁を切らないようにとの願いを込め、巻きずしを切らずに一気に食べる。のどに詰めないように気を付けたいのもだ・・・。
神仏の力(他力)と自分の力(自力)が重なって、それがうまく交わる事を”感応道交”(かんのうどうきょう)というが、世の中がもっと感応道交すればと思うが・・・。まずは家庭内の感応道交を・・・。
2月 2日(水)
*先日来、境内の浄行さんのお花がボロボロになっており、なんでだろうと思っていたら犯人が判明した。鳥だった。現行犯で見つけ証拠写真を取ろうと近づいたが、人が近づいても知らんふりで花を食べていた。
花を食べる鳥
ユリの花をボロボロにした後、隣の灯篭に移動し私をあざ笑うかのようにフンをして飛び去っていった。
*夕べ久しぶりに、『元湯温泉』へ行った。鳥取は地元の民謡「きなんせ節」に♪ま~ち~に いで湯~が シャンシャン湧いて~♪と 歌われるように、銭湯が温泉。やっぱり温泉はよく暖まる。ふろ上がりに飲ん大山乳業のバナナ牛乳は実に美味しかった。ギックリ腰にも効果がありそうだ。
風呂から上がり、♪ま~ち~に い~で~湯~が シャンシャ~ン湧いて~ ここは鳥取 いで湯鳥取 君を~まつ~♪と上機嫌で鼻歌交じりに外に出てみると、イメージした”君”とは大違いの奥さんと母が待っていた・・・。
帰りの車の中、「あ~極楽、極楽~」と言っていると、母は、「あ~天国、天国~」。確かうちは日蓮宗のお寺だったはずだが・・・。
2月 1日(火)
*たび重なる寒波の到来で雪は積もる、火山の噴火で火山灰は積もる、混迷する政治への不満は積もる。我が家ではギックリ腰の私への不満が積もる(ギックリ腰以前の問題という説も・・)・・・。今年(今月)の漢字は『積』かと思うような1月が終わった。
今朝も気温は氷点下で、昨日同様玄関の上にはツララが大きくなったいた。気温は寒くても心は暖かくありたいものだが・・・。
*山門に書いた今月の言葉は、 。これは日蓮聖人が、夫に先立たれ、幼く病弱な子供をかかえ絶望している御婦人に出されたお手紙の一節。この言葉に励まされたこの御婦人は、その後立派に子供を育て上げ、寿命をまっとうされたとの事。
ギックリ腰などものともせず頑張りたい。