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8月 2日(火)  ウソ

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若桜でのお経の帰り、先日右往左往しまがらも奥さんのお陰でちゃんと手元に舞い戻って来た新沼謙治さんのCDをカーステレオで聞きながら帰って来た。何とも重くセツナイ演歌ワールドにドップリと浸かってしまった。

♪嘘でもいいの 嘘で明日が生きられる どこへ流れる 情け川♪ 嘘で明日が生きられる。なんとも重くセツナイ歌詞だ・・・。一体どんな嘘だぁ~と思いながら、吉田拓郎さんの歌にも「永遠の嘘をついてくれ」という曲があったのを思い出した。これは中島みゆきさんの作詞作曲による歌を吉田拓郎さんが歌ったもので、♪永遠の嘘をつ~いてくれ~ いつまでも種明かしをしないでくれ~♪とアップテンポながら、切々と歌いあげられる名曲だ。

永遠につき通せば、それはそれで嘘も本当になってしまう(してしまう)。どうせなら嘘をつき通してほしいと願う。たとえ嘘とわかっていながら・・・。これもまた何ともせつない・・・。

”嘘も方便”という言葉があるが、これは正しい真実を伝える為の過程で、一つの手段として使われる嘘の事だ。なので、ウソがウソのままで終わると、これば”嘘も方便とは言わない。なので嘘で明日が生きられても、まして永遠の嘘なんてもってのほかだが・・・。何が嘘で、何がほんとかわからない事もあるので、まぁ~いいかぁ~。

若桜の駅のトイレに寄ったら、良く出来た人形が飾られていた。遠くから見ると本物の人間のようで出来過ぎていてなんか微妙だった。これも”嘘”の姿・・・。

嘘の人形と、ウソの人間・・・。

8月 1日(月) ついに8月

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行事予定を書いたホワイトボードにならぶ”盆経”の文字を見ながら、ついにお盆月の8月に突入した事を実感した。スイッチを入れ直し頑張りたい。が、加齢の為スイッチを入れてもちゃんと作動するか・・・・。

ホワイトボードの予定表

パソコンの前に座っていると、「なんですかぁ~、その顔は~」と。老眼鏡とパソコン用のメガネを二つ一緒にかけているのを目撃された・・・。「コブクロみたいだろ~」と言ってみたが、たしかにこれでは・・・、スイッチを入れても誤作動が・・・。

ダブルのメガネ・・・

昨日友人から、猪と熊の肉を頂いて食べた。熊さんの肉は初めてで、湯とおしして塩コショウで焼いて食べたが、ちょっとしわい感じながらも臭みも無く全然大丈夫だった。猪さんの方はやはり湯とおしして、佃煮のようにして食べた。こちらも臭みは無く柔らかくなかなかの味だった。美味しかった。ちゃんと合掌して、猪さんと熊さんの命を ”頂きます~” と言って食べさせて頂いた。

7月31日(日) 心が復興しないと・・  

2011年07月31日コメントをどうぞ

夕べ、御近所の方が出演されるというので、鳥取駅前風紋広場の「青い鳥コンサート」に行った。4回目となる今回が最終回との事で、フィナーレではみんなで「上を向いて歩こう」を大合唱して今年の「青い鳥コンサート」は幕を閉じた。

上を向いて歩こう の大合唱

ピアノソロに、三味線と和太鼓のデユオ、ダンスチームにヘビーメタルバンドまで多種多様な出演者たちの演奏は面白かった。トリを飾ったヘビーメタルバンドGrand Forceは地元では有名なバンドとの事で、ディストーションの聞いた重厚なギターに突き抜けるようなボーカルがからみ見事なステージだった。頭を金髪に染めたボーカリストさんが、「僕らに出来る事は音楽です。音楽を通じて震災の復興に役立ちたい。心が復興しないと、本当の復興とは言えません」と良い事を言っていた。心の復興にこそお坊さんが関わらなければいけないのにと思いながら、へたなお坊さんよりも良い事をいうなぁと思った・・・。

ヘビメタバンドのグランドフォース

今日は、午前中一周忌と初盆の供養を勤め、午後は自宅での初盆の供養を勤めた。一周忌では、お戒名が「蓮臺院(れんだいいん)ですが、これは蓮の台の上に乗る事をお釈迦様の教えの上に生きる事に譬えた言葉で”一蓮托生”に繋がる言葉です」などお話しした。そもそも”一蓮托生とは”みんなが一つのハスの上に生まれイキイキと仲良く生きましょうという意味の大変良い言葉だが、どうも本来の意味とは違う変な意味で使われてしまっている。残念な事だ。

午後お経に伺った檀家さんで、幼稚園の可愛い女の子さんから、「お葬式の時の服はなんで黒なんですか~」と尋ねられた。「昔は白だったんですよ。でも飾らない地味な色なので黒になったみたいだよ」と答えたものの、心配になりかえって調べてみた。案の定・・・。元々白だった事には間違いなく、確かに時代劇に出てくる切腹シーンなどは白装束だ。どうやら白が黒になった根拠はあいまいで、第二次世大戦で戦死者を送る葬儀が増えた為に、汚れやすい白ではなく、汚れが目立たない黒い喪服が平待ったらしい。勉強になった・・・。

7月30日(土)  11弦ギター

2011年07月30日コメントをどうぞ

夕べ、料理とお菓子教室の『ボンヌ・ノノ』さんで開かれた、『癒しの11弦ギター 辻幹夫コンサート ~天地天生~』を聞きに行った。

世界的な11弦ギター奏者、辻幹夫さんの奏でる音色は素晴らしく、まさに癒しの空間だった。癒されすぎて、ちょっとウトウトと・・・。普通のギターの倍はあろうかというネックに11本の弦が張られているので演奏ははとても難しいとの事だった。音のバランスが難しいのだろうなぁと思った。我が家の家庭内のバランスも難しいが・・・。

最前列のかぶりつき席で、辻さんのフレット狭しと動き回る手の動きを見るのも楽しかった。普通の6弦ギターですら四苦八苦している私には神業のように映った。休憩時間にふるまわれたボンヌノノさん特製の紅茶とチーズケーキも何とも美味しく、ほっと癒された。だがしかし、長時間座っていて足がしびれて・・・。

辻幹夫さんの演奏を堪能

今日は、午前中若桜町の蓮教寺で法事を勤めた。お寺の世話役さんとしてたいへんお世話になった方の13回忌法要だった。

お墓参りの時に雨が降り出したので家でのお経のあと、「穐霖院(しゅうりんいん)の戒名は御命日が9月だったので、9月の長雨という意味で、その時期を表す言葉として授けさせて頂いたんです。今日その通りの天気になりました。穐霖院さまの恵みの雨ですね」などと話をした。

13年前の9月6日、東京へ出向する為、飛行機の搭乗手続きを済ませ、待合室に入る寸前に、亡くなられたとの連絡が入り、そのままキャンセルした事を思い出した。「キャンセルします」といったら、受け付けのお姉さんが、「はぁぁ~」と驚いていたのも思い出した。あれから早13年・・・。

午後は、6月に亡くなられキリスト教でお葬儀を勤められた方の満中陰忌法要と納骨(分骨)を勤めた。「それでは、ボチボチ本堂の方へ」と案内すると、かわいい孫さんが、「おばあちゃんのところへいくの~」と。本堂にまつるおばあちゃんの遺影が嬉しそうに見えた。  今日も一杯汗をかいた・・・蒸し暑い一日だった。

7月29日(金)  忘れ物・・・

2011年07月29日コメントをどうぞ

奥さんから、大変丁寧な電話がかかってきた。「今、鳥取市民会館にいるんですけど、あなた様が、先日お忘れになられました新沼謙治さんのCDなんですけど~、市民会館さんににちゃんと取って置いてありまして、これから持って帰らせて頂きますので」と。だいたい、こういう言葉使いの時は後が怖い・・・。

案の定帰って来てからも、「市民会館の方が、一生懸命写真を撮っておられましたので、よく覚えております。夕べ電話がかかって来るかと思いましたが・・、一応取っておりました。と言っておられました」。さらに、「以前お母様が、スーパーで買い物をした後、買った品物をレジに忘れて帰って来られた時、お母様に、なんておっしゃいましたっけ~」と。ますます立場が・・・。気付いていたのならその時言ってよ~と思ったが・・・。

問題のCDとサイン・・・

7月28日(木)  歌謡ショ~

2011年07月28日コメントをどうぞ

母の友人から割引券を頂き、夕べ鳥取市民会館で行われた、陸前高田出身の千昌夫さん、大船渡出身の新沼健司さんが出演する『ふるさと応援チャリティーコンサート』を見に行った。

「千さんの一番嫌いな言葉は”せん抜き”なんです」と言いながら、歌い始めた低音の魅力あふれる新沼謙治さんの歌は素晴らしかった。客席を歩き握手攻めにあいながら熱唱する♪き~たへかえろう~ お~もいでだいて ・・・ そんなに泣くなよ~ 今夜からは二人だけだよ~♪の『ヘッドライト』はよかったぁ~。

千昌夫さんの笑いあり感動ありのエンタティナーぶりは流石だった。「今日は『北国の春』と『星影のワルツ』の歌詞と私の似顔絵を描いた手ぬぐいを500円で置いてます。この手ぬぐいは玄関に飾ると”家内安全”。トイレに飾ると”臭い消し”になります」などと、MCも大爆笑の連続。

♪しらかば~ あおぞ~ら ♪と熱唱する『北国の春』を聞きながら、高校・大学と小僧時代一緒だった青森の津軽という名字の友人が一杯飲むとよく、♪しらばか~♪と歌っていた事を思い出した、今頃どうしているやら・・・。

これぞプロという素晴らしいコンサートだった。なんとも味わい深い二人の歌に酔いしれ、思わず新沼謙治さんのCDを買ってしまった。やはり我々お坊さんに欠けているのはプロ意識だ・・・。

新沼謙治さんのCDを買ったはずだったが、今日になりCDが無い事に気付いた。何処を探しても無い・・・。どうやら買ったCDを置いて握手し写真を撮った後、そのままテーブルの上においてきてしまったようだ。情けない・・・。ショック・・・。下の写真には左手にCDを持っているけで、どうやらその後・・・。

新沼謙治さんとツーショット

千昌夫さんともツショット!

7月27日(水)  わんぱく寺子屋

2011年07月27日2件のコメント

馬場町の芳心寺さんで、日蓮宗鳥取県青年会主催で行われた『わんぱく寺子屋』のお手伝いに行った。今年は幼稚園年中さんから中学2年生までなんと56名の参加となった。

今年も10分ほどお話をさせてもらったが、子供相手のお話は難しく・・・。谷川俊太郎さんの絵本『わたし』を題材に、「見方を替えるといろんな私がいるんですよ~。そんな私達が仲良くするには優しい心を持ちましょ~ね。心は何処にあると思いますか~。たとえば胸にあるとしましょうか、でもね~、怒りが出てくると心が段々上にあがり、最後は頭のてっぺんに来ちゃうんですよ。その状態の事を”頭にきた”。と言います。こりゃ~エライ事だと、心を静めるとお腹のあたりまで下がってくるんだけど、それでもまだ”腹がたつ”・・・」。段々訳がわからない話になって・・・。「とにかく元気に夏休みを過ごしましょう~」という事で無事お話を終えた。

プチ修行で正座をしたり、竹を削って箸を作ったり、お昼はお寺の奥さん方の協力の元そうめん流しをしたり、外でゲームを楽しんだり盛りだくさんの日程の中、無邪気に動き回る子供たちの姿が微笑ましかった。やっぱり子供には外で遊ぶ姿がよく似合う。

閉校式を無事に終え、お坊さん同士労をねぎらいながら、「昔はみんな子供だったんですよね~」というと、あるお坊さんが私を見ながら、「今もですぅ~」と。確かに・・・。私達も楽しい一日だった。しかし準備から何から、青年会さんは大変だったと思う。

私も有難い!?お話

正座でプチ修行

竹を削って箸作り

楽しいそうめん流し

水爆ゲームでびしょ濡れに・・・

7月26日(火)  東奔西走

2011年07月26日コメントをどうぞ

重なる時は重なるもので・・・、10時半に若桜町へ行き初七日の供養を勤めた後、鳥取へ帰り「鳥取葬祭会館」さんにてお葬儀を勤め、火葬場の帰り、明日馬場町の芳心寺さんで開かれる『わんぱく寺子屋』の準備の様子を見に行き、賀露町へ行き二七日の供養を勤め、その後お寺に帰って、お葬儀の締めくくりとなるお寺参り法要をお勤めした。今日は何リットル汗をかいただろう・・・。葬祭会館さんと学成寺本堂のエアコンがとても有難かった。

お葬儀では、引導の前に御祈祷の時に使う、木剣(ぼっけん)を振ってみた。カチカチと音を立ててお経の文字を刻む木剣はどうだっただろうか。結構大きな音が響き渡っていた。

木剣をふる

お寺参りの時、ハカマを履いていたら、「どう見ても、お坊さんには見えませんよね~。神主さんですかぁ~」の声が・・・。確かに水色のハカマと白衣とこの頭髪では、どう見ても神主さんだ・・・。本堂には屏束が沢山張られているし・・・。

確かに、神主さんのよう・・・

7月25日(月)  バーベキュ~

2011年07月25日コメントをどうぞ

夕べ湯所町にある古刹最勝院さんの境内で、他宗派寺院(多国籍軍!?)の5家族ほどが集まり賑やかにバーべキューを楽しんだ。子供達は境内の池でオタマジャクシ取りに夢中になっていて、「誰が池にはまるぞ~」と言っていたら、案の定ドボォ~ンと大きな音がして・・・。「今度は誰か大人が落ちるかもしれんぞ~」などと言いながら、なんやかんや情報交流の楽しいひと時だった。最後は「お盆のお経回り頑張りましょう~」という事で散会となった。

賑やかに

今日は、琴浦町八橋の法輪寺さんで鳥取県日蓮宗宗務所の「臨時協議員会」なる会議が開かれ出席した。ここでも帰るとき、「お盆行事、体調に気をつけて頑張りましょう~」と声を掛け合い法輪寺さんを後にした。お盆のプレッシャが益々・・・。

ちょっと面倒な議題が・・・

7月24日(日)  いずれは行く道    

2011年07月24日コメントをどうぞ

33回忌の法事を勤めた。おじいちゃん夫婦と大きいおじいちゃんに連れられて、「今日はお父さんとお母さんの替わりだで~」と言われながら、かわいい5歳の孫さんの姿があった。おばあちゃんが、「この子も甲子園に行くんですよ~。タイガースのパジャマを着て寝とるです」と言われるので、「私もですよ~」というと笑っておられた。だがしかし、お父さん夫婦はタイガースファンだが、おじいちゃん夫婦は巨人ファンとの事。おじいちゃんが、「うちには阪神ファンと巨人ファンがおるです」と笑っておられた。笑顔の多い法事だった。我が家には阪神ファンしかいないはずだが、敵が多い・・・。

車で市内を走っていたら、前に軽トラックがわりこんできた。車を見ると、若葉マークとモミジマークが並んで張られていた。案の定超低走行で右に左によれながらの運転。しばらく後ろを走りながら、私は普段の生活はよれていても、車の運転はよれていないぞと思ったが、”若者笑うな来た道だ。年寄り笑うな行く道だ”の言葉を思い出した。いずれは行く道、他人事ではない・・・。

右往左往する軽トラ