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11月16日(水) お葬儀 

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イナバ葬祭さんのセレモニホールで、88歳で旅立たれたおばあちゃんのお葬儀をお勤めした。平成元年に御主人が亡くなられたのち、自らを奮い立たせるかのように、俳句を詠み水墨画を描かれ、多くの趣味を楽しまれていたおばあちゃんで、枕経に伺った時部屋の壁におばあちゃんが読まれた、『城山の 紅葉の映る(はゆる) 今が好き』という句が飾られていた。まさに山々紅葉に染まる今、感慨深いものがあった。

朝昼晩とお経を読まれる信仰熱心なおばあちゃんだった。見習いたい・・・。

読経

 

おばあちゃんの作品の数々

準備万端今日は忘れ物は無いと思っていたが、スタッフの方にデジカメを渡し証拠写真をお願いしたところ、デジカメに「SDカードが挿入されていません」の表示が。やはり忘れ物があった・・・。結局イナバさんでSDカードをお借りする事に・・・。

11月15日(火) 水風呂 

2011年11月15日コメントをどうぞ

月回向(毎月の御命日の供養)に伺った檀家さんで、置いてあったライターでロウソクに火をともそうとしたら火がつかず、側に置いてあったマッチで火をつけた。マッチを使うのは久しぶりだなぁと思いながらつけていると。後ろから、「おしょ~にんさん。うちげのお嫁さんが、最初マッチをこわいって言って、よ~使わなんだですだが~」と。最近の子供達はマッチの使いを知らないと聞いた事があるが、「お母さんが使えないんだから、無理もないですわな~」という話に。

お経が終わり、昨日受講した若年性認知症に関する研修会の話をしていて、「私も気をつけんといけませんわ~」と言っていると、おばあちゃんが、「ねんで~な。おしょ~にんさん私こそですがな。夕べお風呂の準備をしてお父さんに、はよ~はいんなんせ~っていっとったら、お父さんが来て、おいちょっと来てみ~な。わしを水風呂に入れるだかいや~。ちゅうですだが、行ってみたらお湯と水の蛇口を間違え取りましてな~」と大笑い・・・。

「だいじょ~ぶですよ、うちでもおんなじ事がありましたし、水風呂どころか、毎日冷や水を飲まされて~」と言っているとまたまた大笑い。

便利で楽な暮らしをしていると、それこそ認知症になりやすいかも・・・。でも一度便利を味わうと・・・。笑いごとですむうちはまだいいが・・・。

いざ月回向

11月14日(月) 他人事ではない 

2011年11月14日コメントをどうぞ

鳥取市人権教育協議会の宗教関係団体人権問題研修会が鳥取市人権交流プラザで開かれ出席した。今回は、『若年性認知症問題について』という演題で、講師先生は自らも若年性アルツハイマー病と診断されながら、若年性認知症問題に取り組む会「グローバ」代表として認知症問題に取り組んでおられる藤田和子先生だった。

「65歳以下が若年性認知症なんです」と話しだされた先生の体験に基づくお話は、切実なものがあり考えさせられる事ばかりだった。

「最初ひどい頭痛がし、そのうち朝食べた物が記憶に無くなるようになり、友達と約束した時間が分からなくなったり、本を読んでいても前のページの内容が分からなくなったり、買い物をしててレジでこんな物も買っていたんだぁと・・・、そんな状況で半年過ごしていましたが、看護師である娘の勧めで診察を受けたら若年性認知症である事が分かりました・・・」などと話される先生の講演を聞きながら、ありゃ~これは他人事じゃ~ないぞ、思い当たる事が沢山あるぞ~と・・・。

最初はまづ自分が困るのが症状だが、段々と回りに影響が及ぶようになり、病気から発生するいろいろな問題に家族や周りの人間がいかに対応するかが問われる事になる。どれだけ早い時点で発見し治療出来るかが大切だが、偏見などの無理解が治療を遅らせてしまう事が多いとの事だった。

回りの人間の穏やかなサポートが症状を進むのを遅らせるが、発症を知る事により無知による偏見から相手の態度が変わってしまったという現実も多くあり。発症後の新たな人生のプランニングを地域社会が如何にサポート出来るかが問われているという事だったが、ほんとに身に切羽詰まる想いがする研修会だった。

研修を終えて帰る時、某H慈院さんが、「私も気をつけな~いけませんわ~」と。すると私をはじめ一同が、「H慈院さんは、全然だいじょう~ぶですよ。だって若年じゃありませんもん・・・」と。何とも・・・。何が大丈夫なのか・・・。ますます他人事ではない。

 

11月13日(日) 晋山式

2011年11月13日コメントをどうぞ

*米子市岩倉町の本教寺さんで営まれた新しい住職を向かえるお披露目の式、『晋山式』が厳かに営まれ出席した。

そ~言えば、先月から三度も(日蓮宗2ヶ寺曹洞宗さん1ヶ寺)お目出度い『晋山式』に出席させて頂いた。数十年に一度あるかないかの慶事に、こんなに続けて参列させていただけるのは珍しいし、有難い事でもある。

考えてみると、このようにちゃんと新しい住職を向かえる事の出来るお寺は幸せだと思う。後継ぎの住職がいなくて困っているお寺さんが沢山あるし無住(住職のいない)のお寺も多い。私が代務住職を勤めさせて頂いている若桜町の蓮教寺もその一つだ。そう思うと学成寺はとりあえずちゃんと代替わりしたわけで・・・もうちょっと大事にしてもらってもいいと思う。だがしかし、昨日はあやうく車庫のゴミといっしょに・・・。

スタンバイOK!衣の色の違いは!?

 

祝辞を受ける新住職、中央右

 

お坊さんが一杯

 

記念写真準備中

11月12日(土)  ゴミの山   

2011年11月12日コメントをどうぞ

*午前中車庫を大掃除したところゴミが出るわ出るわ。知り合いの業者さんに取りに来てもらいスッキリサッパリ。「このさいだけ~、処分してもらういらないものはもうないかいな~」と言っていると、奥さんの視線が私の方へ・・・。

ゴミの山

*午後、弥生町にある本浄寺さんの『お会式』法要に出仕(法要に出ること)した。法要後の後席で当然の如く、昨日の正倉院展の事をベラベラと・・・。

昨日の正倉院展はほんとに素晴らしかった。

平日だった昨日でも正倉院展の入り口には、ディズニーランドのように「30分まち」の案内があり、土日は大変な混雑との事。そんな大勢な人で賑わう正倉院展を見て、最近我々坊さんが、「三離れ」(宗教離れ・寺離れ・坊さん離れ)てな事を言っているのが如何に間違った認識であるかを実感した。”離れているのは坊さんだけ”(葬式仏教だけにあけくれている坊さん)という事だ。仏教はむしろブームだ。お会式法要をお勤めしながら、ちょっと反省した・・・。

すたんばいOK

11月11日(金) 正倉院展の続き

2011年11月11日コメントをどうぞ

途中、志戸坂での事故で少し鳥取道へ入る粟倉ちょうで通行止めにあったが、予定より早く午後7時過ぎには鳥取駅南口へ帰って来た。という事で、本日2度目の更新!

奥さんと母に連れられて無理やり!?参加させられた(させて頂いた)今回の読売旅行の『「第61回正倉院展」見学と興福寺「阿修羅像」見物』日帰りバスツアーは素晴らしかった。

22人の中型バスツアーで朝8時20分に鳥取駅南口を出発し、中国道から第2阪奈道を通り3時間半ほどで興福寺へ到着。天平時代を代表する国宝阿修羅像などの仏像を拝観した。外敵を威嚇するかのように怒りの形相をしているのが普通の阿修羅だが、興福寺の阿修羅像は我々を優しく諭してくださるように穏やかなお顔をしておられ、反省を促され心癒されるようだった。今回はガラスケース無しのオープン展示で至近距離から伝わる迫力は感動的だった。

なんとも心癒される穏やかな仏像のお顔を拝見しながら、世のなかの人々が皆このような穏やかな顔になれたら・・・と思いながら、恐る恐る側にいた我が家の阿修羅さんを見ると、今日は穏やかに・・・。

正倉院展では、天平文化を彩どった太刀や献上箱など、見応えのある名品を鑑賞した。その中でも、足利義政や織田信長そして明治天皇など歴代の天下人を魅了した香木『蘭奢待』には圧倒されるような迫力があった。沈丁花科の木に特殊な樹脂が付着して出来たこの香木は室町時代から『蘭奢待』として知られ、1000年の歳月を経た今尚、香りの成分をとどめているとの事だ。

明治天皇が、『蘭奢待』の香りを薫じられた時、その場が香りに満ち、「くんえんほうふんとして、あんぐうりみつ」と表現されたそうだ。ちょっと難解だけど・・・。

聖武天皇が出家された後に着用されたという袈裟にも感動した。音声ガイドでは、「袈裟は、濁った色という意味のサンスクリット語カーサーヤが語源で、本来ボロ布を縫い合わせたものです。そう言う事も意識してこの袈裟は作られています」などという説明があった。聞きながら、「本来ボロ布で質素なものだった袈裟を、近年お坊さんが金襴のきらびやかな袈裟を着用するようになり、それを称して”大袈裟”というようになりました・・・」などという話が加われば、面白かったろうに・・・と思いながら、”大袈裟”をまとっている自らの反省も込めて想いをめぐらせた。

総勢23名のツアーだったが、御年輩の方が多く、後ろの席のおばちゃんグループは、バスに乗った途端、喋りっぱなし・・・。「うちげの孫がな~・・・」。「そげか~、さ~さ~、うちげもだが~・・・がっははは~」と・・・。バスのエンジン音より賑やかだった。

興福寺五重の塔

 

  • 五重の塔と・・・
  • 掲示板に耳の痛い言葉が・・

 

正倉院展到着

 

奈良公園のバンビちゃん

11月11日(金) 正倉院展

2011年11月11日コメントをどうぞ

読売旅行の日帰りバスツアーで、奈良の興福寺と、奈良国立博物館の正倉院展に行って、今、帰り道のバスの中 。

天平時代の国宝の数々を拝観したが、中でも、香木『蘭じゃ待』は、印象深かった。

バスの中、スマートフォンで更新してたら、酔いそうになってきたんで、中断・・・

11月10日(木) ドキッとする話だった

2011年11月10日コメントをどうぞ

お寺に来られた方と、「年寄り笑うな行く道だ・・・」という話になり、話をしながら、先日新聞で見た姥捨て山の話を思い出した。

ある男が自分の母である老婆をかごに入れ、前を自分が引き、後ろを孫が押して山へ入り、この辺でよかろうと老婆の入ったかごを置き帰る事にした。少し山を下り始めた時に孫が、「大事な忘れ物をしたから戻って取って来る」という。お父さんは「忘れ物なっどしていないぞ」と言って山を降りようとした。すると孫が、「お父さんが老人になった時に、かごがいるから取りに戻る」といい。それを聞いたお父さんは反省して老婆を連れ帰ったとのこと。

ちょっと、ドキッとする話だった・・・。

11月 9日(火) 8本の指

2011年11月09日2件のコメント

東伯町八橋の法輪寺さんで会議があり出席した。来年の6月に鳥取県当番で米子全日空ホテルで開催される『中四国教化研究会議』という大そうな名前の会議があり、その運営委員会が12月初旬に開かれるので、その打合せを行い資料を作成した。

先日学成寺で受講したコーチングの講習を受ける事にしようという話になったが、100人の参加者のお坊さんが素直に講習を受け入れる事ができるかどうかちょっと心配・・・だ。

来年で36回目を向かえる会議だが、私の過激な!?提案で、「場所がホテルなんで、開会式でお経を読むのも、研修中に袈裟衣を着用するのも遠慮させてもらいましょう~」と。果たして、運営委員会でどうなるか・・・。脚下となるか・・・。

いつも事務仕事をして下さる法輪寺さんの御子息が、11月1日から、千葉県市川市にある法華経寺というお寺で始まっている100日の荒行(1日に7回の水行に読経三昧の修行)に入られている為に書記さんが不在で、私がパソコンを打つ事になった。そばで見ていた宗務所長さんはパソコンが不得意のようで、「学成寺さん~、8本の指が動いとりますな~」といわれるので、「一応10本あるんですけど~」と・・・。相変わらず私のせいで脱線が多く・・・。

パソコンを前に

11月 8日(月) ホラは吹ける

2011年11月08日コメントをどうぞ

*夕べ2階でトランペットの音がするので何事かと思ったら、甥っ子が吹奏楽の練習の為にレンタルしたトランペットを吹いていた。結構上手に音を出していたので、「どれどれ、おじちゃんも・・・」と言って、吹こうとしてみたが音が出ず、するとそばから、「おじちゃんの吹くのは、ホラだけ」と・・・。年輪を重ねた人間の”ホラ”は一味違うぞ~と思ったが、ホラはホラ・・・。

音が出ず・・・

*12月22日の『星祭り祈願祭』のお札作りを始めている。お札に名前と性別を書き、さらに来年の星(生まれ歳によって変わる)のハンコを押して仕上げ。そして『冬至祭』で御祈祷をして来年のお守りとしてお渡しする。

先代住職がいた頃は、取りかかるのが遅く「もっと早くしなさい」と怒られていたものだが、年々歳を重ねるごとに気がせれて書き始めるのが早くなっている。

お札を書きながら、各家の家族構成が垣間見え悲喜こもごもの事も。お札に書かれている年齢は数え歳なので、自分が思っている年齢よりも大きい事になり、嬉しいようなそうでもないような・・・。特に自分の年齢を見て、「え~っ」と毎年驚く・・・。自分の年齢を確認しながら、こりゃ~”ホラ”ばかい吹いている場合じゃないと反省・・・。

お札つくり