途中、志戸坂での事故で少し鳥取道へ入る粟倉ちょうで通行止めにあったが、予定より早く午後7時過ぎには鳥取駅南口へ帰って来た。という事で、本日2度目の更新!
奥さんと母に連れられて無理やり!?参加させられた(させて頂いた)今回の読売旅行の『「第61回正倉院展」見学と興福寺「阿修羅像」見物』日帰りバスツアーは素晴らしかった。
22人の中型バスツアーで朝8時20分に鳥取駅南口を出発し、中国道から第2阪奈道を通り3時間半ほどで興福寺へ到着。天平時代を代表する国宝阿修羅像などの仏像を拝観した。外敵を威嚇するかのように怒りの形相をしているのが普通の阿修羅だが、興福寺の阿修羅像は我々を優しく諭してくださるように穏やかなお顔をしておられ、反省を促され心癒されるようだった。今回はガラスケース無しのオープン展示で至近距離から伝わる迫力は感動的だった。
なんとも心癒される穏やかな仏像のお顔を拝見しながら、世のなかの人々が皆このような穏やかな顔になれたら・・・と思いながら、恐る恐る側にいた我が家の阿修羅さんを見ると、今日は穏やかに・・・。
正倉院展では、天平文化を彩どった太刀や献上箱など、見応えのある名品を鑑賞した。その中でも、足利義政や織田信長そして明治天皇など歴代の天下人を魅了した香木『蘭奢待』には圧倒されるような迫力があった。沈丁花科の木に特殊な樹脂が付着して出来たこの香木は室町時代から『蘭奢待』として知られ、1000年の歳月を経た今尚、香りの成分をとどめているとの事だ。
明治天皇が、『蘭奢待』の香りを薫じられた時、その場が香りに満ち、「くんえんほうふんとして、あんぐうりみつ」と表現されたそうだ。ちょっと難解だけど・・・。
聖武天皇が出家された後に着用されたという袈裟にも感動した。音声ガイドでは、「袈裟は、濁った色という意味のサンスクリット語カーサーヤが語源で、本来ボロ布を縫い合わせたものです。そう言う事も意識してこの袈裟は作られています」などという説明があった。聞きながら、「本来ボロ布で質素なものだった袈裟を、近年お坊さんが金襴のきらびやかな袈裟を着用するようになり、それを称して”大袈裟”というようになりました・・・」などという話が加われば、面白かったろうに・・・と思いながら、”大袈裟”をまとっている自らの反省も込めて想いをめぐらせた。
総勢23名のツアーだったが、御年輩の方が多く、後ろの席のおばちゃんグループは、バスに乗った途端、喋りっぱなし・・・。「うちげの孫がな~・・・」。「そげか~、さ~さ~、うちげもだが~・・・がっははは~」と・・・。バスのエンジン音より賑やかだった。
興福寺五重の塔
- 五重の塔と・・・
- 掲示板に耳の痛い言葉が・・
正倉院展到着
奈良公園のバンビちゃん