午前中小祥忌(昔は、一年経った時を大きな節目として、まずは小さなさいわいに変えていこうという願いを込めて一周忌の事を小祥忌といった。祥にはさいわいに変えていくという思いが重ねられている)の法事をお勤めした。91歳で天寿を全うされた奥さんの供養を、93歳(数え歳)で、矍鑠(かくしゃく)と自転車に乗りお墓参りをされる御主人が施主となり勤められた。供養を受けられた奥さんは、御主人のお元気な姿が、なにより嬉しかった事だろう。
今朝の読売新聞20面の『子供の詩』は面白く考えさせられた。題名は『消しゴム』 「私は学校へ行く ついてから けしゴムがないのに気づいた 一日中けしゴムがなくて ふべんだった 私はけしゴムの大切さに気づいた」小学校4年生の女の子の作品だった。長田弘さんのコメントが、「しっぱいはわすれていいんだ。わすれてはいけないのは、しっぱいをきちんと消せるよいけしゴム」。と書かれていた。なるほど~。と考えさせられた。消したい事は沢山あるが、消さずにしっかり受け止めなければいけない事も沢山あるような・・・。
今日10月16日は聖なる日、記念日。今から26年前の今日、阪神タイガースが21年ぶりの優勝を決めた日だ。その時千葉県市川市のお寺にいた私は当然の如く神宮球場に駆け付け歓喜の優勝をこの目で確認した。神宮球場は5万人の観客で黄色に染まり異様な雰囲気だった事を昨日の事のように覚えている。
この試合は、優 勝マジック1で向かえ勝つか引き分けで優勝が決まる試合だった。先発は阪神がゲイル、ヤクルトが荒木大輔(なつかしい~)。先制点を許したものの4回に真弓(現 監督)が33号同点ホームラン。さらに6回には神様仏様バース様が52号ツーランで3-1。これで決まりかと思いきや、ゲイルが撃ち込まれ3-5と逆転を 許してしまう。
だがしかし、9回に掛布がレフトポール直撃のソロアーチで1点差。その後、岡田が3塁打を放ちそれを代打の佐野(これまた、なつかし~)がセンター犠牲フライで返し 土壇場で同点。そして守護神中西が9回10回を抑え引分けとなり、21年ぶりに成仏し、歓喜の胴上げとあった・・・。昨日の事はすぐ忘れるが、26年前の事は昨日の事のように、よく覚えてい る・・・我ながら大したものだと呆れる・・・。
という事だが、阪神ファン以外の人には、何でもない普通の日・・・。「今日は何の日かしっとるかぁ~」と一人で盛り上がっていたら奥さん鼻で笑われた・・・。
”昨日の事のようによく覚えている”と書いたが、”昨日の事はすぐ忘れる”はずなので、つじつまが合わない事になるのでは・・・と、ふと気がついた・・・。
あれから、早26年・・・。