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11月 9日(金) ストゥーパ

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*檀家さんの自宅で、行年88歳の方の25回忌法要をお勤めした。お施主さんが、「おしょにんさん。もうはい、25年になるちゃ~なん信じられませんわいな」と。直訳すると、「御住職さん。母が亡くなりまして、25年をむかえました。月日のたつのは本当に早いものですね」・・・。

お経を始めようとすると、お施主さんが、「”とうば”って、どんなじ~かくですかいな~」と。いきなりだったんで、「え~と、確か~土へんに、くさかんむりかいて~、え~っと」と言っていると、後ろの親戚の方が素早く「下に、合うって書いて、”ば”は波の下に女って書くです」とテキパキと・・・。

そこで、「塔婆って当て字なんですよ。もとはインドの言葉ストゥーパがソトーバになって、当て字で卒塔婆。短縮して塔婆ってなったんですよ。ストゥーパはお釈迦様の御遺骨を安置した石塔で、それを木で代用したんで、上のところにある刻みは、元は五輪の塔ですという事で、五輪の塔をスパット切ったように切れ目が入れてあるんですよ」と。すると皆さんが「ほ~お。そんな事初めて聞きましたわ~」と。ちょっとだけ面目を取り戻した・・・だろうか・・・。

塔婆の切れ込み

 

11月 8日(木) スカルプケア

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*子供の頃から行きつけの田島町『ヘアメイク・平尾』へ散髪に行った。毎回頭皮のスカルプケアもしてもらっていて、終わった後専用カメラで頭皮を見てもらった。

光が反射してるが、綺麗な!頭皮と毛穴

ずっと続けている成果で、頭皮も毛穴もとても状態が良かった。平尾さんが、「良い状態ですね~。まぁこれで禿げてきたらあきらめて下さい~。お坊さんでもありますし~、かえって禿げた方が良いかもしれませんね~」と。今のところまだ大丈夫のようだが、あきらめるわけにはいかない・・・。

*今日あるは、その方のお陰と言っても過言ではないほど大変お世話になった東京のお寺さんが5日に遷化(亡くなられる)された。お葬儀の日程を聞いたら、なんと来週の14日との事。東京では数日安置してという事はよくあることらしいが・・・。まだ60歳を前にしての遷化。お礼をこめて参列させて頂こうと思う。

頭が禿げようが、何だろうが、とにかく元気でおれる事の有難さを痛感するこの頃だ・・・。今さらではあるけど。

11月 7日(水) 大和ミュージアム

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*昨晩から、広島で団参に合流し、呉の『大和ミュージアム』へ連れてってもらった。戦艦大和は元より、神風特攻隊のゼロ戦、人間魚雷の小型潜水艦、そして人間魚雷で敵艦に突っ込んだ若い兵士の両親への遺書などなどを見ていると、今日の平和ボケがいかに有り難い事かと・・・。

『文明とは電灯のつくことでも、飛行機を飛ばすことでも、原子爆弾を製造する事でもない。文明とは人を殺さぬ事、物を壊さぬ事である・・・』という言葉を思い出した。たしか藤井日達さんだったか。

人間、頭の使いどころをあやまるとエライことになるという事だ。私に言われたくないか・・・(^_^;)

10分の1の戦艦大和

潜水艦のコクピット

神風特攻隊のゼロ戦

 

バスガイドさんと!

 

お世話になった観光バス!

 

しかし、私の乗った1号車のバスガイドさんは楽しい方だった。頭の使いどころを見習いたい(^o^)

お陰様で、県下総勢140名無事帰途に就く事が出来た。

 

11月 6日(火) お葬儀

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*お葬儀をお勤めした。行年42歳(数え歳)の女性で子供さん二人を残しての急逝だった。なんとも言葉がなく・・・。以前山門の掲示板に書いた『私がムダに過ごした今日は、昨日亡くなられた方が痛切に生きたいと願った日』という言葉が思い浮かんだ。辛くないお葬儀は無いけれど、辛かった。

メモアール・イナバさん

お葬儀をお勤めした後、本来は今朝6時に出発する予定だった日蓮宗鳥取県宗務所主催の140名での団参、『厳島神社参拝と千畳閣での法要』に広島で合流する為に、今、移動中でスーパーいなば車中。

11月 5日(月) 早くも・・・

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*早くもクリスマスのイルミネーションを見つけた。随分早いなぁと思ったら、なんと10月の終わりごろにはすでに点灯していたらしい。ラジオからクリスマスソングが流れ始めるのはいつだろう。なんか追い立てられるようだ(+_+)

もはや年末の恒例行事となったイルミネーション。学成寺でも点灯したいと思うけど・・・。

早くも・・・

11月 4日(日) ・・・今、帰ったぞ~ 

2012年11月04日コメントをどうぞ

*3回忌(母)と17回忌(父)の法事をお勤めした。17回忌のお父様はお酒が好きな方で、「おしょにんさん。わしゃ~な~、酒屋の前を通ると自転車の車輪が空回りして動かんようになるですだが~」と話しておられた姿が思い浮かび、3回忌のお母様は、「うちの主人は家に帰って来るちゅ~と、ばばぁ~今帰って来たぞ~。って言うんですよ」と笑いながら話しておられた姿が思い浮かんだ。今日は、あの世で賑やかにしておられる事だろうと思った。

私も家に帰った時に「○○ぁ~、今帰ったぞ~・・・」と言ってみたいが、怖くて言えない・・・。

昭和60年に、「どうせ入らにゃいけんですけ~」と言ってお墓を立てられ、誰も入っておられないお墓をいつも綺麗に掃除してお花を立てておられた方だった。あれから早20数年。月日のたつのは早いものだ。これから20数年もあっという間か・・・。

法事

 

11月 3日(土) みんなの都合

2012年11月03日コメントをどうぞ

*1日の、日本シリーズの事で、巨人の球団事務所に多くのメールや電話による厳しい意見があったとの事。人間が判定する事なので審判の誤審はいざ仕方ないとしても、全く当たってもいないのに、さも頭にボールがあたったように痛がった加藤選手はちょっと・・・(-_-;)

インターネット上でも、加藤選手に対して、「著しくスポーツマンシップを欠いた行動」てな意見が多くあったそうだが、申し訳ないが私も同感だ。しかも、巨人軍はいつも”紳士たれ”とのたまっているのに・・・。

*今日は、午前、午後と法事をお勤めした。午前中の法事はお参りが7人。それぞれの都合で、車4台と自転車1台でお寺に来られていた。見送りながら、仕事の事や学校の行事や地区のイベントなどが重なると、みんなの都合を合わせるのはなかなか大変だなぁと思った。

*午後の法事は、行年54才の方の33回忌法要。法要後、「私が今、同じような歳なんです」と言って話し始めると、施主を勤められた奥様が、「33年前お葬儀の時、先代住職さんが、亡くなられた御主人は私と同じ歳です。とおっしゃってました」と。なんというめぐりあわせかと。長女さんが小学4年生、二女さんが年長さんだったとの事。「33年前はみぞれが降る寒い日でした」と語られるのを聞きながら、感慨深い思いがした。今日お墓の御主人(お父様)は喜んでおられた事だろう。寒い日だったが、心は暖かだった。

法要後、「お経を読まれる姿が、先代さんによく似てこられましたですね」と言われ、「なるべく似ないようにしてるんですがぁ」と答えたものの、ドキッとした。気をつけよう・・・(+_+)

 

 

11月 2日(金) 時のいたずら・・・

2012年11月02日コメントをどうぞ

*夕べ倉敷市民会館で、『デビュー35周年松山千春コンサートツアー2012 ふわり ふわり』を観た。
二階席だったんで、出てきた瞬間、サンプラザ中野かと思った(^o^)

「歌っていると髪の毛がボォと生えてくるような懐かしい曲です」と、『時のいたずら』→『銀の雨』と始まったステージに、私も、「時のいたずら」のような50数年、いろんな雨が降ったなぁ、最後は「旅立ち」だぁと思いを巡らし・・・(^_^)

「生まれてきた時は、なにも持ってないのに、見返りを求める事から間違いがはじまるんだよ。あなたがあなたで有ることが尊く愛しいんです。私も私であり続ける為にマスコミにも媚びることなく私であり続けてきました」などなどメッセージを伝える相変わらずのMCを挟みながらのステージは素晴らしかった。
歌にパワーがあると感じなから、お経こそ素晴らしいパワーがあるのにお坊さんはなにやっているんだろうと反省(>_<)

11月 1日(木) さいごの日

2012年11月01日コメントをどうぞ

*今日の読売新聞21面、小学校3年生の書いた詩『こどもの詩』は素晴らしかった。

題名は《さいごの日》 「今日は8才さいごの日 8才さいごの学校 8才さいごのお茶 8才さいごに食べたデザート 8才最後のお風呂 なんかちょっとさみしかった」

いつも、『毎日が 生まれて初めての日』などとエラそうに言っているけど、『毎日が 最後の日』でもあるわけだ。小学3年生に大切な事を気付かせてもらった。

新聞を見ながら、映画評論家の故淀川長治さんの事を思い出した。淀川長治さんは毎朝目覚めた時に、たとえば目覚めたのが今日とするならば、「今日は2012年の11月1日。1日は1年に12回ある。11月1日は1年に1回ある。では、2012年の11月1日は長い宇宙の歴史、自分の歴史の中でも後にも先にもたった1回しかない。だから今日も1日笑っていよう」と言ってから布団から起きておられたそうだ。

やっぱり、ONLY ONCE  IN THE LIFE 一期一会という事だ!

こどもの詩

 

10月31日(水) 気がせれて・・・

2012年10月31日コメントをどうぞ

*12月21日の『冬至星祭り祈願祭』のお札を書き始めた。お札を注文する時に調べてみたら去年は11月2日から書き始めている。師父が元気な頃は、「一体いつになったら書きはじめるんだ」と怒られていたのに、歳と共に年々気がせれて・・・。いいんだか悪いんだか。

このお札は『冬至星祭り祈願祭』の時に今年の古いお札を受け取り、来年のお守りとして新しいお札を渡すもので、檀家さん一人ひとり、名前や数え歳そしてと来年の星めぐりの版を押して作るお札。なのでとても手間がかかる。頑張ろう!

星祭りのお札