*家を新築中で仮住まいをしておられる檀家さんに月回向(御命日のお経)に伺ったら、学校が休みで家にいた孫さんを交え、おばあちゃんが、「このこら~の住む所には畳の部屋がないですだが~」という事から、畳の話になった。
おばあちゃんが、「昔は、畳のふちを踏むと怒られたもんです」と言われるので、「そうですね~。私が本山で小僧生活していた時に畳のふちを踏むなと教えられ、油断して踏んでよく怒られたもんです。その時は何でかわからなかったですけど、後になって昔戦国時代は床下に忍者が潜んでいて畳のふちを利用して床から刀で命を狙われたので、それを防ぐ意味もあったという事をしり、その時怒っていた先輩は、その事を知っていたんだろうかって思いました」などと話が盛り上がった。
「畳の部屋も良いもんですけど、近年は生活様式が様変わりしたんで、何とも言えませんね~。でも、昔からの行儀作法はそれなりに意味があったんですよね。大事にしたいですね~」という事に。