*今日は、去年の11月1日から千葉県市川市法華経寺内で行われていた『日蓮宗大荒行』(一日七回の水行と読経三昧の100日間の修行)が終わる日。
それぞれ修行僧さん達は、これから自坊(それぞれのお寺)へ帰り『帰山式』という荒行報告の式を行う。
私もかって、昭和58年に荒行を経験した。
その荒行中、夜中の12時にご本尊さまへお茶を御供えす当番がめぐって来たときの事を覚えている。普段入れない炊事場へと入ってお湯を沸かしお供えする温かいお茶を入れ本堂へと運びお供えするわけだが、その時、お湯を沸かしながら回りに人がいないのを確認して、炊事場においてあった茶碗に砂糖を一つまみ入れて、周りに人がいない事を再度確認しながら温かい砂糖湯を飲んだ。その時、世の中にこんなに美味しいものがあったのかと思った。本当にそう思った。
荒行を終えしばらくしてから、その事を思い出しお寺の台所で茶碗に砂糖を一つまみ入れた砂糖湯を飲んだ。が、ちっとも美味しくなかった・・・。
いっぱいの『砂糖湯』を飲める事がどれだけ幸せな事か。今でも時々その事を思い出す。が、すぐ忘れる・・・ 😥 今日の日は、毎年その事を思い出す有難い日だ。
是非修行僧さん達には、「厳しい修行でした」と言う報告だけではなく、日常の営みとは全く違った100日間で感じた事を分かりやすく情報発信してもらいたいと思う。今日は砂糖湯を飲んでみよう 🙂
荒行堂